試合結果
09月18日(金) 対Carp 13回戦(明治神宮野球場)
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | TOTAL | H | E |
Carp | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 10 | 0 |
Swallows | 1 | 2 | 0 | 0 | 5 | 3 | 3 | 0 | X | 14 | 16 | 0 |
勝投手 | スアレス | (3勝4敗0S) |
敗投手 | 床田寛樹 | (2勝2敗0S) |
Swallows | 西田明央4号(2ラン) | (2回:床田) |
Carp | 菊池涼介8号(3ラン) | (3回:スアレス) |
Swallows | 山田哲人9号(2ラン) | (5回:床田) |
Carp | 正隨優弥1号(ソロ) | (7回:中澤) |
Swallows | 村上宗隆14号(3ラン) | (7回:矢崎拓也) |
【試合概要】
ゲーム展開
Swallowsの先発は、2ヶ月ほど2軍で再調整し先週復帰登板、6回を1失点で抑え、4試合に先発して防御率0.78とSwallows先発陣では抜群の安定感を誇るスアレス。対するCarpの先発はここ4試合の先発登板はいずれも敗戦投手となっている、勝ち星に恵まれない床田寛樹。両先発で試合開始。
まずは1回裏、Swallowsの攻撃。先頭打者の濱田太貴が9球粘って高めのツーシームをセンター返し。ノーアウト1塁。続く2番・青木宣親がフルカウントから四球を選び、ノーアウト1、2塁。3番・山田哲人は2球目の、高めに浮いたチェンジアップをレフト前に運びノーアウト満塁のチャンス。4番・村上宗隆は止めたバットにボールが当たり、サードゴロに倒れ、本塁フォースアウト。1アウト満塁と変わると、5番・西浦直亨がフルカウントからの7球目、低めのツーシームをすくい上げ、センターへの犠牲フライ。Swallowsが1点を先制する。
2回表、Carpの攻撃。初回は三者凡退で抑えたスアレスだが、この回先頭の鈴木誠也にフルカウントからの6球目、真ん中付近のツーシームをライト前に運ぶヒットでノーアウトのランナーを出す。続く5番・松山竜平の6球目、ワイルドピッチの間に鈴木誠也が3塁まで進塁。ノーアウト3塁となる。そして松山をセカンドゴロに打ち取る間に鈴木誠也が生還、1-1の同点に追いつかれる。
2回裏、Swallowsの攻撃。先頭打者のエスコバーがセンター前に落ちるヒットで出塁。続くバッターは8番・西田明央。3球目、高めのストレートを真芯で捉えた打球はレフトフェンスを越えてスタンドへ。西田の2ランホームランで3-1と勝ち越しに成功する。
しかし3回表、Carpの攻撃。1アウトからピッチャー・床田に2球目、ど真ん中のツーシームを打たれ右中間を破るツーベースヒット。1アウト2塁のピンチを迎える。打順はトップに返って大盛穂。高めのストレートを逆方向に弾き返し、レフト前ヒット。1アウト1、3塁とピンチが拡がる。すると、2番・菊池涼介が3球目、高めのスライダーを見事に捉えられ、打球はレフトスタンドに入る3ランホームラン。3-4とCarpに逆転されてしまう。
スアレスは、4回表、5回表は3人ずつで無失点に抑えた。
5回裏、Swallowsの攻撃。1アウトから青木が初球のスライダーを打ち、1、2塁間を破るライト前ヒットで出塁。1アウト1塁で3番・山田哲。初球高めのストレートを叩き、打球は高々と打ち上がりレフトスタンド中段に飛び込む逆転の2ランホームラン!これで5-4とふたたびSwallowsがリードする。続く4番・村上。フルカウントからの6球目、外角低めのストレートを弾き返すと打球はセンターを越えていく。中継プレーがもたつく間に村上は3塁を陥れるスリーベースヒット。村上の好走塁で再び1アウト3塁のチャンスを作る。続く5番・西浦は5球目の内角低めの球をバットを折りながらもレフト前に運ぶタイムリーヒット。これで6-4となる。6番・坂口智隆。3球目、やや低めのストレートを打ち、1、2塁間を破るライト前ヒットで1アウト1、2塁。再びチャンスを迎える。ここでCarpは床田を諦め2番手に菊池保則をマウンドへ。バッターは7番・エスコバー。2球目、フォークボールがワンバウンドしキャッチャー・坂倉将吾がボールを見失う。ワイルドピッチで1アウト2、3塁とチャンスを拡げると、4球目の外角低めのフォークを巧く捉えると打球はセンター前に抜けていき、3塁ランナーに続き2塁ランナーも生還し、2点タイムリーヒットとなった。これで8-4と4点のリードを得た。Swallows、この回2番・青木から6連打で5得点。打者一巡の猛攻でビッグイニングを作った。
6回表、Carpの攻撃。スアレスは簡単に2アウトを取ったあと、5番・松山に高めに浮いたスライダーを打たれ、ファースト・村上の頭上を越すライト前ヒットを打たれると、続く6番・坂倉将吾に初球の高めのチェンジアップをセンター前に運ばれ、2アウト1、2塁。ここで斎藤隆ピッチングコーチがマウンドへ。一旦、気持ちを落ち着かせると、7番・堂林翔太を外角への150km/hのストレートで見逃し三振に打ち取り、何とか無失点で抑えた。
スアレスは6回を投げ、99球、被安打7、被本塁打1(今季初)、奪三振7、無四死球、失点4(自責点4)という成績。自責点4は今季ワースト、球数は今季2番目に多かった。
6回裏、Carpは3人目の高橋樹也をマウンドへ。先頭打者は青木。2球目のストレートを打ち、1、2塁間を破るライト前ヒットで出塁。続く山田哲は四球を選びノーアウト1、2塁。4番・村上は2球目のストレートをセンター返し。これでノーアウト満塁とまたも大きなチャンスを迎える。ここで5番・西浦。内角のストレートを弾き返しレフトオーバーの2点タイムリーツーベースヒット。これで10-4と二ケタ得点に乗せた。西浦はこれでこの日4打点。ノーアウト2、3塁となって6番・坂口。5球目の低めストレートを打ち上げ、レフトファウルゾーンへのフライ。3塁走者・村上がタッチアップでホームインし、11点目を挙げる。その後、Carpは高橋樹也から矢崎拓也にスイッチ。ワイルドピッチや四球などで1アウト1、3塁とするが、後続を断たれこの回は3得点止まり。
7回表からは2番手で中澤雅人が登板。この回先頭は田中広輔に変わり代打・正隨優弥(しょうずい・ゆうや)。プロ2年目、今季代打のみでこれが4打席目。ここまでヒットなし。1ボール2ストライクと追い込まれてからの5球目、やや低めのストレートを叩き、打球は伸びて右中間スタンドへ、プロ初ヒットがプロ初ホームランとなった。これで11-5となる。その後、途中からサードの守備に入っているメヒアをセカンド・山田哲のエラーで出塁させると、トップバッターの大盛にショート内野安打を許す。ここでピッチャーを中澤から星知弥にスイッチ。1アウト後、3番・ピレラに四球を与え、1アウト満塁のピンチを迎えるが、4番・鈴木誠也を見逃し三振に、5番・松山竜平をファーストファウルフライに打ち取り、何とかピンチをしのいだ。
7回裏、引き続き4番手の矢崎拓也がマウンドへ。1アウトから、6回から守備についている田代将太郞。2球目、ど真ん中のストレートを引っ張り、ライト前ヒット。これが田代にとっての今季初ヒット。1アウト1塁。続く山田哲はほぼ勝負してもらえず四球で歩き、1アウト1、2塁。迎えるバッターは4番・村上。3ボール1ストライクからの5球目。内角高めのストレートをフルスイング。打球は右中間スタンドの中段まで伸びる第14号3ランホームラン!燕の若き大砲はどこまで進化するのか。これで14-5。今季最多得点となった。
8回表は梅野雄吾が登板、三者凡退で抑えると、9回表は近藤一樹が登板。2アウトから内野安打を打たれるが、最後はピレラをセンターフライに打ち取り試合終了。14-5とSwallowsが大勝、約2ヶ月ぶりの3連勝と12カード振りのカード初戦白星を飾った。
試合感想
先発のスアレスは、全体的に球が上ずっており、決め球も甘い球が多かった。打線の援護があったから良いものの、少し丁寧に低めに抑える投球を心がけて欲しい。無四死球だったのは良かったが。
2番手の中澤雅人。プロ11年目であの投球内容はいただけない。正隨へのホームランは仕方ないが、そのあとが良くない。エラー絡みがあったとはいえ、アウト一つ取れないのは今日の試合の中で唯一、仕事をしなかった選手という事になる。仮にもドラフト1位で期待された選手。与えられた役割をしっかり果たして欲しい。
逆に星知弥はピンチで登板し、よくしのいだ。満塁にはしたが、4番、5番を打ち取ったのだから価値がある。先発陣が短いイニングで降板する中、2番手で投げることが多かったが、ピンチの場面でも投げられるというアピールにはなったか。
打線については文句を言ったら怒られる点数ではあるが、1番バッターの濱田太貴は『出塁』にこだわって打席に立って欲しいかな、と言う課題を与えたい。力強い打撃も魅力的ではあるが、『ボールを見られる』というのは相手投手にとって嫌な印象を与えるので。そういう意味で、『嫌なバッター』になって欲しい。
この日は4打数3安打4打点の西浦直亨を褒めたい。彼は一発があるのが魅力ではある。しかし、勝負所で確実に点を取りに行くバッティングに磨きをかけて欲しいと思っていたので、初回の犠牲フライは最低限の仕事をしたという意味でナイスバッティングだった。その後のタイムリーやタイムリーツーベースは、彼なら本来出来る仕事をやっただけのこと。ムラッ気を無くしてコンスタントにこういうバッティングが出来れば、スタメンレギュラー獲得も遠くは無いかもしれない。
それにしても西田といい、山田哲といい、村上といい、パンチ力のある選手がそれぞれ持ち味を出したホームランの競演。大変素晴らしかった。毎日こういう試合では逆に疲れるが。
久しぶりの大勝で反動が怖いが、とりあえずは今日の勝利を祝おう。最後まで観戦された皆さま、お疲れ様でした。
次試合の予定
日程 | 09/19(土) | ||
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対戦カード | Swallows | VS | Carp |
対戦 | 14回戦 | ||
球場 | 明治神宮野球場 | ||
試合開始時間 | 18:30 |
予告先発
Carp | 森下暢仁 |
Swallows | 吉田大喜 |