【燕】初回3者連続弾!小川が完投逃すも9勝目! (09/20)

試合結果

09月20日(日) 対Carp 15回戦(明治神宮野球場)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 TOTAL H E
Carp 0 0 0 0 1 0 0 0 5 6 12 0
Swallows 3 0 0 0 0 4 1 0 X 8 9 2
勝投手 小川泰弘 (9勝3敗0S)
敗投手 中村祐太 (0勝1敗0S)
セーブ 石山泰稚 (3勝2敗11S)
Swallows 濱田太貴2号(ソロ) (1回:中村)
Swallows 青木宣親15号(ソロ) (1回:中村)
Swallows 山田哲人10号(ソロ) (1回:中村)
Swallows 村上宗隆15号(ソロ) (7回:高橋樹)

【試合概要】

ゲーム展開

Swallows先発はエース・小川泰弘。前回登板では6回3失点で悔しい敗戦投手となったが、今日はどうか。対するCarpは今季初登板・初先発の中村祐太。一昨年からあまり良い結果を出していないが、首脳陣の信頼を取り戻せる投球ができるか。両先発で試合開始。

まずは1回裏、Swallowsの攻撃。先頭打者の濱田太貴が4球目、浮いたスライダーを捉えた打球はぐんぐん伸びてレフトスタンドへ。第2号ソロホームランでSwallowsが先制する。続く打者は2番・青木宣親。5球目の外角高めの、やはり浮いたスライダーを強振。打球はレフト方向に伸びていき、そのままスタンド最前列へ飛び込む第15号ソロホームラン。2者連続ホームランで2-0とする。3番・山田哲人。4球目、これも高めに浮いたカットボールを完璧に捉え、レフトスタンド中段へ運ぶ第10号ソロホームラン。先頭打者から3者連続ホームランは球団史上初、プロ野球では1995年の中日以来、25年振りの快挙で3点を先制した。

先発・小川は、ランナーは出すものの要所を締め、4回まで無失点に抑える。

しかし5回表、この回先頭は田中広輔。4球目、浮いたチェンジアップを捉えられ、1塁線を破るツーベースヒットを打たれる。ノーアウト2塁のピンチを招く。続くバッターはスタメンマスクの磯村嘉孝。5球目のストレートを打ち、打球はセカンドへの強い打球。これを山田哲が大きく弾いてしまい、打球はライトまで転がる。その間に2塁ランナーの田中広輔が生還し、1点を返される。磯村は2塁に到達。山田哲の痛いエラーで失点。ノーアウト2塁のピンチが続き、続くバッターはピッチャー・中村。初球、送りバントを試みるが、キャッチャー・西田明央の前に転がる。西田が素早く反応し、サードへ送球、タッチアウト!西田のファインプレーで1アウト1塁と変わる。その後、打順はトップに返って大盛穂。大盛は初球を打ってショートフライ。続く菊池涼介は7球目、高めのカットボールを打ってショートゴロ。難しいショートバウンドをバックハンドで上手く捌き、1塁へ送球、3アウト。この回、エラーで1点を失ったが、3-1と2点のリード。

5回裏、Swallowsの攻撃。1アウトからピッチャー・小川がほぼ真ん中に入ったカットボールをセンター前へ弾き返し、出塁。トップに返って濱田太貴は低めのストレートをすくい上げてしまいレフトフライで2アウト。続く青木は四球を選び2アウト1、2塁。ここでCarpベンチは中村を諦め、2番手の菊池保則へスイッチ。ここで3番・山田哲人はストレートの四球を選び2アウト満塁のチャンス。しかし、4番・村上宗隆が空振り三振に倒れ、このチャンスを活かすことが出来ない。

6回裏、Swallowsの攻撃。Carpはこの回から3人目の島内聡太郎がマウンドへ。この回先頭の西浦直亨が2球目のストレートを叩きつけてセンター前ヒット。ノーアウトでランナーが出塁。続く坂口智隆はストレートの四球でノーアウト1、2塁。続くバッターは今日一つエラーを記録しているエスコバー。フルカウントからの6球目、152km/hの外角高めのストレートをライト前へ運び、ノーアウト満塁のチャンス。ここで先ほど送りバントの処理で良いプレーをした西田明央。粘って8球目、ど真ん中のストレートを左中間方向へ引っ張り、これが2点タイムリーヒット!初回以来の得点で5-1とする。ここでCarpは島内から4人目の中田廉に交代。ノーアウト1、2塁で小川はキッチリと初球で送りバント。サード方向に転がす見事なバントを決め、1アウト2、3塁とチャンスを拡げる。続くトップバッター・濱田は4球目を打ち打球はセカンドへ。しかし、セカンド・菊地のファインプレーで濱田はセカンドゴロ。その間に3塁ランナーが生還し、この回3点目を追加。6-1とする。2アウト3塁となって2番・青木。2球目、外角のシュートを叩き、打球はセンターオーバーでフェンスに当たるタイムリーツーベースヒット!これで7-1とリードを6点に拡げる。

7回裏、Swallowsの攻撃。Carpは5人目の高橋樹也がマウンドへ。この回先頭は4番・村上。初球、外角高めのストレートをバットの先で捉えた打球はぐんぐん伸びてセンターバックスクリーンに飛び込む、第15号ソロホームラン。Swallows、8-1と一方的な試合展開になる。

先発・小川は8回まで被安打4に抑えるピッチングで迎えた9回表。この回の先頭は鈴木誠也。初球のスライダーを引っ張り、レフト線を破るツーベースヒットを打たれ、ノーアウト2塁。代走に曽根海成を起用。続く5番・松山竜平に2球目の高めに浮いたストレートを打ち、詰まった当たりがセンター前に落ち、ノーアウト1、3塁のピンチを招く。松山には代走・三好匠が起用される。バッターは6番・堂林翔太。3球目のカットボールを打ち、ピッチャーゴロ。小川は落ち着いて2塁へ送球。さらに1塁へ転送されてダブルプレー。この間に3塁ランナーが還り、1点を返され8-2となる。2アウトランナー無しとなったところで、7番・田中広輔。3球目の浮いたストレートを狙い打たれ、1、2塁間を破るライト前ヒットで出塁される。続く磯村嘉孝。初球の真ん中のストレートを打ち、三遊間を抜けるレフト前ヒットで2アウト1、2塁。またもピンチを迎える。ここで斎藤隆ピッチングコーチがマウンドへ。Carpはピッチャー・高橋樹に代わり代打・坂倉将吾。坂倉は2球目の落ちきらないチェンジアップをライト前に運び、2塁ランナーが還って8-3。さらに2アウト1、2塁。打順はトップに返って途中出場のピレラ。2ボール2ストライクからの高めのストレートをセンター左へ運ぶタイムリーツーベースヒット!8-4となり、2アウト2、3塁とピンチが続く。次は途中からセカンドの守備に入っていた上本崇司。同じく2ボール2ストライクからの5球目、高めに浮いたストレートをセンター前に運び、ランナー2人が還って8-6。この回5点を失い、2点差まで追い上げられる。ここで、あと1人で完投だった小川を諦め、守護神・石山泰稚をマウンドへ。石山は途中出場の3番・野間峻祥に低めのフォークを巧く打たれ、ライト前ヒット。2アウト1、3塁とまたしてもピンチ。あとアウト1つがなかなか取れない。ここでCarpは代走で出た曽根に代わり代打・正隨優弥を送る。石山は正隨を2ストライクと追い込み1球ファウルで粘られたあとの4球目。外角高めの149km/hのストレートに正隨はハーフスイングで空振り三振!ようやく9回表を終えることが出来た。

8-6でSwallowsが勝利し、2カード連続勝ち越し。先発・小川は9勝目。石山は11S目を挙げた。

試合感想

初回の先頭打者から続く3者連続ホームランは見事。全部似たような高さに来たスライダーあるいはカットボールを捉えていた。中村祐太の球が上ずっている打ちに、怒濤の3連発。これで流れを作ったかに見えたが、2回から4回まではノーヒットに抑えられてしまう。欲を言えば、5回の裏に中村を降板させたあとにも得点が欲しかった。

6回裏は西田のタイムリー、小川の素晴らしい送りバント、青木のツーベースと、珍しく打線がつながり4得点。7回裏には4番・村上にも一発が飛び出し、ここまでは一方的な試合展開だった。

9回表、小川は疲労からか、全体的に球が上ずっており、勝負球がおおむね腰から上に行っていた。完投勝利を狙っていたが、その上ずった球を狙い打たれており、非常に悔いの残る投球だっただろう。途中から石山が投球練習を始め、準備が出来るまでに何とか投げきって欲しかった所だろう。だが、6点目を取られた時点でさすがに我慢できず、石山にスイッチ。

石山は前夜の悔しさを晴らしたいところだったが、最初の打者(野間)にフォークを巧く打たれ、前夜の悪夢が蘇った。だが、代打・正隨を、キャッチャーの構えたところよりだいぶ高かったが、それが功を奏したか中途半端なハーフスイングで空振り三振に斬って取り、前夜の借りを返した。

結果的に接戦のように見えるが、本来は8-1で終わっていた試合なので、最終回の小川のピッチングにだけ悔いが残った試合だった。最後まで観戦された皆さま、お疲れ様でした。

次試合の予定

日程 09/21(月)
対戦カード Dragons VS Swallows
対戦 16回戦
球場 ナゴヤドーム
試合開始時間 18:00

予告先発

Swallows 山中浩史
Dragons 勝野昌慶


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