バーレーンGP概要
今季第3戦は中東・バーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキットにて行われる。1周5.412kmのコースで、湿度が低く気温は高め。ドライバーへの負担がやや大きいサーキットである。
決勝は57周で争われ、日没からのスタートとなる『トワイライトレース』となっている。従って、レース開始直後と、レース終盤では気温・路面温度共に大きく変化するため、タイヤ、ドライビングでの対応力が問われるレースである。
Q1セッション
Q1セッション開始前の時点で、天候は晴れ、気温30℃、路面温度31℃。18分間のタイムアタックで、16~20位を決めるノックアウト方式。
まず、SauberのPascal Wehrleinがコースイン。シーズン直前のケガにより、第1戦、第2戦を欠場していたため、これが今季初のコースインである。また、チームメイトのMarcus Ericssonもコースに入っていった。
MercedesとFerrariはソフトタイヤ、その他のチームはスーパーソフトタイヤを選択してQ1に臨んだ。そのMercedesはまずValtteri Bottasが1:31.041のタイムを出し暫定首位に立つ。その後、チームメイトのLewis Hamiltonがこれを上回り、Hamilton、Max Verstappen (Red Bull)、Sebastian Vettel (Ferrari)、Bottasといった順。
残り時間4分となったところで、Kimi Raikkonen (Ferrari)がスーパーソフトタイヤを装着しコースイン。また、現在13番手にいるFernando Alonso (McLaren)もコースイン。熾烈なQ2進出争いが繰り広げられた。
Raikkonenは3番手のタイムを叩き出し、Alonsoは15番手で辛うじてQ1を突破。しかし、Stoffel Vandoorne (McLaren)は17番手でノックアウトとなった。Q1での脱落者は以下の通り。
Pos. | Name | Team | Time |
---|---|---|---|
16 | Carlos Sainz | Toro Rosso | 1:32.118 |
17 | Stoffel Vandoorne | McLaren | 1:32.313 |
18 | Sergio Perez | Force India | 1:32.318 |
19 | Marcus Ericsson | Sauber | 1:32.543 |
20 | Kevin Magnussen | Haas | 1:32.900 |
Q2セッション
Q2セッションは15分間のタイムアタックで、11~15位を決めるノックアウト方式。
各車次々にコースイン、タイムアタックが始まる。最初にタイムアタックを行ったのはBottas。1:29.555という好タイムを記録。しかし、直後にチームメイトのHamiltonに1:29.535と100分の2秒上回れ、逆転される。その後、Vettel、RaikkonenのFerrari勢が続く状態で、Q2セッションの終盤に入る。
しかし、Alonsoはタイムを出さないまま、既にガレージで車を降りてしまった。何かトラブルが起きているのだろうか。決勝レースに影響を及ぼさなければ良いが。
Lance Stroll (Williams)、Romain Grosjean (Haas)、Jolyon Palmer (Renault)、Nico Hulkenberg (Renault)、Daniil Kvyat (Toro Rosso)らによる激しいQ1進出争いが繰り広げられた。
その結果、Q2セッションで脱落となったのは以下の通り。
Pos. | Name | Team | Time |
---|---|---|---|
11 | Daniil Kvyat | Toro Rosso | 1:30.923 |
12 | Lance Stroll | Williams | 1:31.168 |
13 | Pascal Wehrlein | Sauber | 1:31.414 |
14 | Esteban Ocon | Force India | 1:31.684 |
15 | Fernando Alonso | McLaren | –:– |
Q3セッション
Q3セッションは12分間のタイムアタックで争われ、ポールポジションから10番手までを決定する。ここまで、Mercedes勢、Ferrari勢が一歩抜きん出ているようだが、Q3セッションはどうなるか。
まず、Red Bullの2台がコースイン。続いて、Mercedesの2台、WilliamsのFelipe Massaとコースインしていった。
最初のタイムアタックでは、まずBottasが1:28.844のタイムを出し、続いてHamiltonが1:28.792で逆転しトップに立つ。
残り時間5分ほどとなって、Romain Grosjeanがコースイン。Renaultの2台はまだガレージの中。最後の1アタックに賭けるようだ。
残り3分、Renaultの2台がようやくコースイン。そしてRed Bull勢、Mercedes勢、Ferrari勢が後を追うようにコースインしてタイムアタックに入っていった。
ここでBottasが1:28.769でトップタイムをマーク!Hamiltonはセクター2でタイムを落とした影響でBottasに届かず、1:28.792で2位となった。Q3の結果は以下の通り。
Pos. | Name | Team | Time |
---|---|---|---|
1 | Valtteri Bottas | Mercedes | 1:28.769 |
2 | Lewis Hamilton | Mercedes | 1:28.792 |
3 | Sebastian Vettel | Ferrari | 1:29.247 |
4 | Daniel Ricciald | Red Bull | 1:29.545 |
5 | Kimi Raikkonen | Ferrari | 1:29.567 |
6 | Max Verstappen | Red Bull | 1:29.687 |
7 | Nico Hulkenberg | Renault | 1:29.842 |
8 | Felipe Massa | Williams | 1:30.074 |
9 | Romain Grosjean | Haas | 1:30.763 |
10 | Jolyon Palmer | Renault | 1:31.074 |
この結果、BottasがF1キャリア初のポールポジション獲得となった。このまま、ポール・トゥ・ウィンで初優勝まで飾るのか、はたまた相方・Hamiltonがそれを防ぐのか、走破させ時とFerrari勢、Red Bull勢が奮起し逆転するのか。見所の多い、バーレーンGP決勝である。