2017年F1GP第2戦、中国GPの決勝当日の上海インターナショナルサーキット。天候は曇りで路面はややウェット、気温12℃、路面温度15℃とやや寒い状況。コース上は乾いた場所と水が溜まった場所とがあるものの、基本的にはドライタイヤで走行可能な模様。
1周5.451kmのコースを56周して争われる決勝レース。今回も、MercedesとFerrariを中心に争われることが予想されるが、中盤以降は混戦模様となると思われる。Sainz (Toro Rosso)はドライのスーパーソフトタイヤを選択し、ギャンブルに出たほかは、インターミディエイトのタイヤを選択している。
レッドシグナルが消え、各車一斉にスタート!Bottas (Mercedes)がVettel (Ferrari)に並び書けるものの追い抜くには至らず、しかし後方ではRicciald (Red Bull)がRaikkonenをかわし4位に浮上する。また、Alonso (McLaren)が好スタートで一気に順位を9番手に上げる。なお、ドライタイヤを選択したSainzは最後方に順位を落とす。
Stroll (Williams)がスピンし、グラベルにつかまる。ここから抜け出すことができず、そのままリタイアとなる。そして、そのマシンの撤去のためにヴァーチャルセーフティカー(VSC)が導入され、その間に各マシンが一斉にピットストップし、タイヤを交換している。しかしトップのHamilton、Vettel、Bottas、Ricciald、RaikkonenとVerstappenはインターミディエイトのままである。
4周目、VSCが解除される。しかし、Giovinazzi (Sauber)が予選時と同じコーナーからの立ち上がりでクラッシュし、コース上に破片が飛び散る。そしてセーフティーカー(SC)が導入される。この間に、上位陣もドライタイヤに交換を行っている。
7周目、まだSCが導入されている中、スピンしてコースアウト。コースに復帰できたものの、順位を落とす。その後、SCが解除されレース再開。
8周目を終えてトップはHamilton (Mercede)、続いてRicciald、VerstappenのRed Bullの2台が続き、Raikkonen、VettelのFerrari勢、6番手にSainzが上がり、Alonso (McLaren)が7位を走行。
11周目、VerstappenがRiccialdをパスし、2位に上がる。一方、Riccialdはペースが上がらず、後方のRaikkonenにつつかれる状況。
15周目、VSC中に他者を追い抜いたとしてHulkenberg (Renault)に5秒加算のペナルティーが科せられたほか、SC時にも他者を抜いたとしてさらに10秒ペナルティーも科される。
17周目、Vandoorneがピットに戻り、そのままマシンはガレージへ。ここでリタイアとなる。このころ、上海サーキットには日射しが差すようになり、一気に明るくなってきた。
20周目、VettelがRaikkonenをパスし、さらに前方のRiccialdにプレッシャーを与える。また、9番手走行のBottasがファステストラップを叩き出しながら前方を追いかけている。
22周目、VettelとRiccicaldがサイドバイサイドのバトルからVettelが前に出て、3位に浮上。そのままRiccialdとRaikkonenとの差を広げていく。また、その間にToro RossoのDaniil Kvyatがステアリング異常でリタイアとなっている。
25周目、AlonsoがBottasに抜かれ、7位Bottas、8位Alonsoとなる。
28周目、VettelがVerstappenの背後に迫り、Verstappenがブレーキングに失敗した隙を突いて2位に浮上。Verstappenは少しコースオフし、Vettelとの差を5秒ほどに広げられる。
30周目、Verstappenがピットイン。スーパーソフトタイヤに交換し、これで最後まで走りきる模様。Bottasの後ろ6番手でコースに復帰。
32周目、Riccialdがピットイン。6番手でコースに復帰する。また、SainzがAlonsoをパスし、7位Sainz、8位Alonsoとなる。そのAlonsoはそのままスローダウンし、コース脇に車を停めてリタイア。クランクシャフト異常が原因とのこと。これでMcLarenは2台ともリタイアとなった。
35周目、まず7位を走行していたBottasがピットイン。そして、悠々トップを走行していたHamiltonがピットイン。Bottasは7位のまま、そしてHamiltonもトップのままコースに復帰した。
40周目、2位走行のRaikkonenがようやくピットイン。スーパーソフトに交換し、6番手でコースに復帰する。翌周、RaikkonenがSainzをパスし5番手に浮上。
42周目を終えて、トップHamilton、Vettel、Verstappen、Ricciald、Raikkonen、Sainz、Bottas、Perez、Magnussen、Oconというtop 10の順位となっている。
45周目、BottasがSainzをパスし6番手に浮上。また、50周目にMagnussenがPerezを抜いて8番手に浮上した。
52周目以降、Red Bull勢の2台が激しい表彰台争いを繰り広げる。54周目にはRiccialdがVerstappenのすぐ背後に迫り、テール・トゥ・ノーズ状態になりかけるが、順位は変わらず。最終ラップ、Verstappenがややブレーキをミスするものの、オーバーテイクには至らず。
結果、余裕の一人旅を続けたHamiltonがそのままトップでチェッカーを受ける。通算54勝目。続いてVettel、Verstappenまでが表彰台。以下、Ricciald、Raikkonen、Bottas、Sainz、Magnussen、Perez、Oconまでがポイント獲得となった。
最終的な順位は以下の通り。
Pos. | Car No. | Driver | Team | Time | Points | Remarks |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | Lewis Hamilton | Mercedes | 1:37:36.158 | 25 | |
2 | 5 | Sebastian Vettel | Ferrari | +6.250 | 18 | |
3 | 33 | Max Verstappen | Red Bull | +45.192 | 15 | |
4 | 3 | Daniel Ricciald | Red Bull | +46.035 | 12 | |
5 | 7 | Kimi Raikkonen | Ferrari | +48.076 | 10 | |
6 | 77 | Valtteri Bottas | Mercedes | +48.808 | 8 | |
7 | 55 | Carlos Sainz | Toro Rosso | +1:12.893 | 6 | |
8 | 20 | Kevin Magnussen | Haas | +1Lap | 4 | |
9 | 11 | Sergio Perez | Force India | +1Lap | 2 | |
10 | 31 | Esteban Ocon | Force India | +1Lap | 1 | |
11 | 8 | Romain Grosjean | Haas | +1Lap | 0 | |
12 | 27 | Nico Hulkenberg | Renault | +1Lap | 0 | |
13 | 30 | Jolyon Palmer | Renault | +1Lap | 0 | |
14 | 19 | Felipe Massa | Williams | +1Lap | 0 | |
15 | 9 | Marcus Ericsson | Sauber | +1Lap | 0 | |
Ret | 14 | Fernando Alonso | McLaren | Lap 33 | — | Transmission |
Ret | 26 | Daniil Kvyat | Toro Rosso | Lap 18 | — | Gearbox |
Ret | 2 | Stoffel Vandoorne | McLaren | Lap 17 | — | Fuel Pressure |
Ret | 36 | Antonio Giovinazzi | Sauber | Lap 3 | — | Accident |
Ret | 18 | Lance Stroll | Williams | Lap 0 | — | Accident |