ロシアGP概要
今季第4戦は昨年からシーズン序盤に開催されることとなった、ロシア・ソチのソチ・オートドロームにて行われる。2014年に開催されたソチ五輪の会場を利用したコースで、1周5.848kmのコースを53周で争われる。
五輪会場跡地を利用しているため、市街地コースに近いレイアウトとなっており、直角コーナーとストレートの組み合わせで成り立っている。ストレートは長めなため、空気抵抗を減らし直線スピードを上げたいが、所々に挟まれている中低速コーナーをいかに立ち回れるか、マシンのセッティングバランスが問われるレースである。
Q1セッション
予選開始前の天候は晴れ、気温21℃、路面温度40℃。18分間のタイムアタックで、16~20位を決めるノックアウト方式である。
最初にタイムアタックに入ったのは、地元・ロシアのドライバー、Daniil Kvyat(Toro Rosso)。その後、続々とタイムが塗り替えられていく。10分ほど経った時点で、Lewis Hamilton(Mercedes)がまだ有効なタイムを出していない。ミスでアタックを中断してしまったようだ。
残り5分となったところで、ノックアウトゾーンにいるのは、Fernando Alonso(McLaren)、Stoffel Vandoorne(McLaren)、Pascal Wehrlein(Sauber)、Romain Grosjean(Haas)、Marcus Ericsson(Sauber)となっている。
残り3分となったところで、Alonso、続いてVandoorneがコースに入る。10番手から16番手までが1秒以内の接戦となっている。Alonsoが13番手にあがる。そしてRenaultのJolyon Palmerがクラッシュ!既にセッション終了時刻を迎えていたため、この周回でQ1セッションは修了、ノックアウトされたドライバーは以下の通り。
POS. | Driver | Team | Time |
---|---|---|---|
16 | Jolyon Palmer | Renault | 1:36.462 |
17 | Stoffel Vandoorne | McLaren | 1:37.070 |
18 | Pascal Wehrlein | Sauber | 1:37.332 |
19 | Marcus Ericsson | Sauber | 1:37.507 |
20 | Romain Grosjean | Haas | 1:37.620 |
Q2セッション
Q2セッションは15分間のタイムアタックで、11~15位を決めるノックアウト方式。
Q1セッションの最後でJolyon Palmerがクラッシュした影響で、その区間は黄旗が振られている状態でQ2セッションがスタートする。Q2では全車がウルトラソフトタイヤを履いている模様。
黄旗制限がなくなると各車一斉にコースイン。最初のタイムアタックで、Felipe Massa(Williams)が1:35.677のタイムを叩き出すと、次々とトップタイムが塗り替えられていく。Kimi Raikkonen(Ferrari)がタイムを塗り替えると、すぐにValtteri Bottas(Mercedes)がこれを上回るというように。
このQ2では、Mercedes勢のラップタイムが良いようで、Sebastian Vettel(Ferrari)もMercedes勢に届かなかった。
残り3分を切ったところで、Sergio Perez(Force India)とAlonsoがコースイン。Perezは9番手のタイムを叩き出しQ3進出圏内に。Alonsoは15番手止まりのタイム。ここでチェッカーが振られ、予選11から15位は下記の通りに決まった。
POS. | Driver | Team | Time |
---|---|---|---|
11 | Carlos Sainz | Toro Rosso | 1:35.948 |
12 | Lance Stroll | Williams | 1:35.964 |
13 | Daniil Kvyat | Toro Rosso | 1:35.968 |
14 | Kevin Magnussen | Haas | 1:36.017 |
15 | Fernando Alonso | McLaren | 1:36.660 |
Q3セッション
Q3セッションは12分間のタイムアタックで争われ、ポールポジションから10番手までを決定する。やはり、MercedesとFerrariの一騎打ちの様相を呈しているが、ここに割って入るドライバーはいるのか。
序盤、Nico Hulkenberg(Renault)とHamiltonがテールトゥノーズの激しいバトルを展開していたが、そのままタイムアタックへ。Hamiltonはこのアタックでの好タイムは臨めなさそう。
Raikkonenが1:33.253のトップタイムを叩き出し、しばらくは暫定ポールの位置にいる。Vettelも小さなミスを犯してこのタイムには届かなかった。Valtteri Bottas(Mercedes)も0.04秒届かず。
残り時間3分ほどとなって、各車最後のアタックを迎える。Vettelが良いペースで各セクターのタイムを刻んでいく。そして、ついにVettelがRaikkonenのタイムを上回り、トップタイムをマークする。そのあとに続くMercedes勢はFerrari勢のタイムに届かず、Bottas3番手、Hamilton4番手に留まった。ここでチェッカーが振られ予選終了。Ferrariは、2008年フランスGP以来のフロント・ロウとなった。最終的なQ3の順位は以下の通り。
POS. | Driver | Team | Time |
---|---|---|---|
1 | Sebastian Vettel | Ferrari | 1:33.194 |
2 | Kimi Raikkonen | Ferrari | 1:33.253 |
3 | Valtteri Bottas | Mercedes | 1:33.289 |
4 | Lewis Hamilton | Mercedes | 1:33.767 |
5 | Daniel Ricciald | Red Bull | 1:34.905 |
6 | Felipe Massa | Williams | 1:35.110 |
7 | Max Verstappen | Red Bull | 1:35.161 |
8 | Nico Hulkenberg | Renault | 1:35.285 |
9 | Sergio Perez | Force India | 1:35.337 |
10 | Esteban Ocon | Force India | 1:35.430 |