【燕】６点リードを守り切れず逆転負け･･･ (11/05)

試合結果

11月05日(木)　対Tigers　24回戦（阪神甲子園野球場）

【試合概要】

ゲーム展開

Tigersの先発はここまで11勝5敗、防御率2.03と、TigersのAクラス入りをけん引するエース・西勇輝。今日の投球内容次第で防御率のタイトルも射程圏内に入るだけに大事な登板機会だ。対するSwallowsの先発はプロ２度目の先発となる金久保優斗。前回の登板では５回を無失点に抑える好投を見せた。今日も良い投球ができれば、来季のローテーション候補に挙がるはずだ。こちらも大事な登板となる。両先発で試合開始。

１回表、Swallowsの攻撃。まず先頭バッターの山崎晃大朗がフルカウントから外角の球を二遊間へ。ショートが飛び込むがキャッチできず、ショート内野安打で出塁。続く２番・塩見泰隆は空振り三振に倒れたが、３番・青木宣親は四球で出塁。１アウト１、２塁。迎えるバッターは４番・村上宗隆。２球目、内角低めの球を引っ張りファーストの横を抜けるライト前ヒット。２塁ランナー・山崎が生還し、Swallowsが１点を先制する。なおも１アウト１、３塁。５番には宮本丈が入った。３ボール１ストライクからの５球目を打って高いバウンドのピッチャーゴロ。これを西勇がキャッチャーへ悪送球。記録は西勇のエラー。３塁ランナーが生還し２点目を奪う。１アウト２、３塁で６番・西浦直亨。初球のスライダーをセンター前にクリーンヒット！３塁ランナーが生還し３点目。なおも１アウト１、３塁。７番・エスコバーに対し１ボール２ストライクとなったところで１塁へ牽制。しかし、これをファースト・マルテが後ろに逸らす。その間に３塁ランナーが生還、４点目を奪う。【神０－４ヤ】

１回裏、Tigersの攻撃。先頭バッターの近本光司が１ボール２ストライクから３球ファウルで粘って７球目の落ちきらなかったフォークをセンター前に運ばれ、ノーアウトのランナーを出す。続く２番・糸原健斗の２球目で近本が盗塁成功。ノーアウト２塁。糸原はピッチャーゴロに仕留めるが、その間に近本は３塁へ。１アウト３塁。３番・マルテのファーストゴロの間に近本が生還し、Tigersが１点を返す。【神１－４ヤ】

２回表、Swallowsの攻撃。この回先頭はピッチャー・金久保から。金久保は２球目を打ち、打球はセンター方向へ高々と上がりセンターオーバーのツーベースヒット。ピッチャー・金久保自らチャンスを作り出す。打順はトップに返って山崎。山崎は３球目を送りバント。しかし、ピッチャー前に転がった打球を西勇が３塁へ送球、タッチアウト。山崎の送りバントは失敗に終わり１アウト１塁と変わる。続く塩見は２球目、ど真ん中のシュートを打って打球は右中間を破る長打コース。エンドランがかかっていたので、ファーストランナー・山崎はホームへ生還。打った塩見は３塁へ到達。塩見のタイムリースリーベースヒットでSwallowsが１点を追加する。続く青木はセカンドゴロに倒れるが、その間に塩見が生還、この回２点目を加える。４番・村上が３ボールからライト前へ痛烈な当たりのヒットで出塁。２アウト１塁。続く宮本丈の初球に盗塁を決め２アウト２塁。宮本は四球で歩き、２アウト１、２塁。続く西浦の２球目にダブルスティールを仕掛ける！村上、宮本共に盗塁成功で２アウト２、３塁。２ボール１ストライクとなったあと、西勇は２塁へ牽制。その際に２塁ランナー・山崎、３塁ランナー・村上がディレイドスティールを敢行！これが見事に決まり、村上が生還してこの回３点目。村上はこのイニングだけで３盗塁を記録、セ・リーグとしては６７年振り３人目、NPBとしても1979年の島田誠（Fighters）以来、４１年振り、史上１７人目の記録となる。西浦が死球を受けて出塁したところでTigersは西勇輝から馬場皐輔にスイッチ。西は１回２／３で７失点（自責点４）と思わぬ乱調であった。【神１－７ヤ】

３回裏、Tigersの攻撃。１アウトから２番・糸原健斗に２球目、真ん中のストレートを右中間へ弾き返す。２回裏からライトの守備についた廣岡大志が飛び込むが、打球はグラブを弾いて転々とする。その間に糸原は３塁へ。スリーベースヒットでピンチを迎える。マルテに四球を与え１アウト１、３塁。大山悠輔は空振り三振に打ち取り、２アウトまでこぎ着ける。しかし、５番・サンズの当たりはサードの手前でイレギュラーバウンドし、サード・エスコバーの頭上を越えてレフト前へ。３塁ランナーが生還し、Tigersがまた１点を返す。【神２－７ヤ】

そして４回裏、Tigersの攻撃。この回先頭の木浪聖也を２ストライクと追い込んでから粘られ、５球目を逆方向に弾き返されレフト前ヒット。ノーアウト１塁。続く梅野隆太郎は４球目を打ってサードへのゴロ。これをエスコバーがこぼしファーストへ投げるが送球が逸れ、記録はサード内野安打。ノーアウト１、２塁。ピッチャー・谷川昌希に代打・原口文仁が起用される。原口は４球目をセンター右へクリーンヒット！２塁ランナー・木浪が生還し、Tigersに３点目を挙げられる。打順はトップに返って近本。フルカウントから９球目を打ってショートの頭上を超えるセンター前ヒット。３塁ランナーが生還し、Tigersに４点目を挙げられた。ここで、Swallowsはピッチャー・金久保を諦めて２番手に大下佑馬をマウンドに上げる。糸原を空振り三振に打ち取り１アウト。ワイルドピッチでランナーはそれぞれ進塁し、１アウト２、３塁。続くマルテをショートゴロに打ち取る。その間に３塁ランナー・原口が生還し、Tigersに５点目が入る。２アウト２塁で４番・大山。１ボール１ストライクからの３球目、甘く入ったカットボールを打ち、ボテボテのゴロが三遊間を抜け、その間に２塁ランナーが生還。６点目を奪われ、その差は１点となった。サンズにはフルカウントから９球目で四球を与え、２アウト１、２塁。すると陽川尚将がやはり甘く入ったシュートをライト前に運ばれる。２塁ランナー・大山が生還し、Tigersはこの回、打者１０人の猛攻で同点に追い付かれてしまった。【神７－７ヤ】

５回裏、Tigersの攻撃。この回からSwallowsは３人目の星知弥がマウンドへ。先頭バッターの梅野隆太郎に２ボールからの３球目、高めに釣ったであろうストレートをジャストミート！打球はそのまま左中間スタンドに突き刺さり、ついにTigersに逆転を許してしまう。【神８－７ヤ】

６回以降、両軍共にチャンスらしいチャンスは作れず、中継ぎ陣が踏ん張り、最後は９回表、Tigers・７人目のピッチャー、岩崎優の前に三者凡退に倒れ試合終了。

８－７とSwallowsは序盤の６点差ですら守ることが出来ず敗戦。

試合感想

先発の金久保。他のSwallowsの投手も同じなのだが、ここ一番の投球をしなきゃいけない場面で、何故か球が真ん中に集まる。そして、際どいコースは大きく外れる。要するに、ストライクとボールがハッキリするので、打者に狙い撃ちされている。４回裏の猛攻は、金久保、大下共にこの傾向がハッキリと出ており、精神的な問題か技術的な問題か分からないが、Swallowsの投手陣全体に蔓延している悪しき癖なので、これはオフシーズンの間にどうにかしてもらいたい。

打線は、２回まではとても素晴らしかった。だが、３回以降ヒット２本、四球１ではさすがに追加点は取れない。現状のSwallowsは何点リードがあっても安心は出来ないのだから、例えば２回の山崎の送りバントのミスは結果オーライではあったが、きちんと修正すべきだ。この回も２アウト１、３塁で最後は打ち取られているので、あと１点はどんな手を使っても取っておくべきだった。それこそダブルスティールやディレイドスティールで点を取ったくらいなのだから。

こういう試合で勝てないと、どうやったら勝てるのか全く分からないので、あとは運を天に任せるしかないのかな、と思う。現地で観た人は少ないだろうが、最後まで観戦された皆さま、お疲れ様でした。

次試合の予定

予告先発

東京ヤクルトスワローズランキング