【燕】五十嵐、引退登板は1球!サードゴロに仕留める!なお試合・・・ (10/25)

試合結果

10月25日(日) 対Dragons 23回戦(明治神宮野球場)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 TOTAL H E
Dragons 0 3 0 0 0 0 1 0 1 5 9 0
Swallows 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 7 1
勝投手 柳裕也 (10勝6敗0S)
敗投手 スアレス (3勝7敗0S)
Dragons ビシエド17号(ソロ) (7回:今野)
Dragons 阿部寿樹12号(ソロ) (9回:寺島)

【試合概要】

ゲーム展開

Swallowsの先発は、9月26日の登板で4連勝して以来、勝ち星から遠ざかっているスアレス。試合序盤での失点が増えてきており、力のあるストレートも他球団の選手には慣れられてきたようだ。今日はどんなピッチングで相手を抑えるのか。一方、Dragonsの先発は序盤に大量失点して連敗したあと、3週間ほど調整して前回登板では7回2失点で勝利投手となった柳裕也。両先発で試合開始。

1回裏、Swallowsの攻撃。先頭バッターの坂口智隆は空振り三振に倒れる。2番・エスコバーは、柳の2球目、内角のシュートを振り抜き、レフト線へのツーベースヒット。1アウト2塁とチャンスを作る。3番・青木宣親は四球で出塁、1アウト1、2塁。4番・村上宗隆はセンターフライ。その間にエスコバーがタッチアップで3塁へ。2アウト1、3塁。5番・塩見泰隆はデッドボールを受け、2アウト満塁とする。しかし、6番・西浦直亨が2球目、高めのストレートを打ち、センターフライに倒れ、得点ならず。

すると2回表、Dragonsの攻撃。この回先頭のビシエドが2球目のツーシームを打ちに行く。詰まった当たり、スアレスがグラブに当てるがボールはショートへと転がり、ファーストへ送球するも間に合わず内野安打。続く高橋周平にはストレートの四球を与え、ノーアウト1、2塁。福田永将はライトフライに打ち取ったが、続くシエラにはまたしても四球を与え、1アウト満塁のピンチ。迎えるバッターは木下拓哉。2球目の内角低めのツーシームを打たれ、打球は左中間を破る長打コース。走者一掃となるツーベースヒットでDragonsが3点を先制した。【ヤ0-3中】

2回裏以降、両軍共にランナーは出すもののあと1本が出ず試合は6回まで動かず。なお、スアレスは5回裏の打席で代打を送られ交代。5回77球、被安打3、奪三振2、与四球4、与死球1、失点3(自責点3)という内容。

7回表、Dragonsの攻撃。Swallowsは3人目の今野龍太をマウンドへ。1アウト後、4番・ビシエド。3球目のやや低めのストレートを捉えられ、打球はセンターバックスクリーンに飛び込む第17号ソロホームラン。今野は今季初の被本塁打となった。【ヤ0-4中】

7回裏、Swallowsの攻撃。1アウト後、キャッチャー・古賀に代打・廣岡大志を起用。廣岡はフルカウントから四球を選び出塁。続くピッチャー・今野に代えて代打に宮本丈を送る。宮本は低めのシュートを巧く拾ってセンター前ヒット。廣岡は3塁に到達。1アウト1、3塁となったところで、Dragonsは柳に代えて谷元圭介をマウンドに送る。打順はトップに返って坂口。しかし、空振り三振に倒れ2アウト。2番・エスコバーはファーストファウルフライに倒れ、この回もチャンスを活かすことが出来ない。

8回表、Dragonsの攻撃。Swallowsは、今季限りの引退を発表している五十嵐亮太投手が、この日1軍登録され最後の登板に向かう。打者はシエラ。初球、143km/hの渾身のストレートを引っ張ってサードへの当たり。エスコバーがダイビングキャッチでファーストへ送球、アウト!その瞬間、球場全体から大きな拍手が。Dragonsベンチからも温かい拍手が送られる。高津監督がマウンドへ向かい、五十嵐をねぎらい抱き合う。同級生の石川雅規がマウンドを降りていく五十嵐に向かって、恐らく万感の思いを胸にして拍手を送る。五十嵐は打ち取ったボールをスタンドへ投げ入れる。23年間の現役生活、お疲れ様でした。その後、梅野雄吾がマウンドへ。後続2人をピシャリと抑え、五十嵐の引退登板に華を添えた。

8回裏、Swallowsの攻撃。この回からDragonsは3人目の福敬登が登板。1アウト後、4番・村上がフルカウントから3塁線へのゴロ。これが内野安打となり出塁。続く塩見は空振り三振に倒れ2アウト1塁。西浦はフルカウントから四球を選び、2アウト1、2塁。ここでピッチャー・梅野に代打・荒木貴裕を起用。荒木は代打起用に見事に応え、2球目のストレートを詰まりながらもショートの頭上を越えるセンター前ヒット。2塁ランナーが生還し、Swallowsが1点を返す。【ヤ1-4中】

9回表、Dragonsの攻撃。Swallowsは6人目の寺島成輝が登板。簡単に2アウトを取ったあと、3番・阿部。2ボール1ストライクから真ん中に入ったストレートをライト方向へ打ち上げる。打球は風に乗って伸び、ライトスタンドへ。第12号ソロホームラン。Dragonsがダメ押しの追加点を挙げる。その後も2アウト1、3塁のピンチを招くが、何とか福田をサードゴロに打ち取る。【ヤ1-5中】

9回裏、Swallowsの攻撃。Dragonsのピッチャーは4人目の祖父江大輔がマウンドへ。1アウトから坂口がセンター前ヒットで出塁するが、エスコバー、青木と倒れ試合終了。

1-5でSwallowsはDragonsに敗れ、五十嵐の引退試合を勝利で飾ることはできなかった。

試合感想

スアレスは四死球5と制球が定まらなかったことと、決め球が甘かったことが敗因かと。このところ、勝ち星に恵まれないのも、決して援護がないからと言うわけではない。3点取られたあとは粘りの投球をしていたが、四死球を減らさないと味方の攻撃のリズムも狂うので、1度調整したらどうか。

打線は、柳の前に翻弄されていた。初回に点を取れなかったのが最後まで響いた形。スアレスの心境にも何某かの影響は与えてしまっただろう。あと1本が出ないのが今シーズンのSwallowsの打線。山田哲人が休みだったとは言え、青木、村上頼みの打線では苦しい。

負け試合の感想はこれくらいにして。

【五十嵐亮太投手略歴】

五十嵐亮太投手は敬愛学園高校から1997年のドラフトでSwallowsより2位指名で入団。背番号53。2000年オフ、古田敦也と共に最優秀バッテリー賞受賞。2004年には当時のNPB最速タイ記録の158km/hをマーク。2006年オフ、トミージョン手術を受け、2007年を1年間リハビリで過ごす。

2009年、プロ通算500試合登板を果たしたあと、オフにFA権を行使。New York Metsと2年総額300万ドルで契約。背番号は18。2011年にPittsburgh Piratesとマイナー契約を結ぶ。2012年にはToronto Blue Jaysへ移籍。5月にはNew York Yankeesに移籍。3年間のメジャー生活ではあまり目立った成績は残せなかった。

2012年オフにHawksと3年総額6億円で契約。背番号は53。2013年、NPB史上初の救援登板のみで50勝を挙げる。2014年9月25日のEagles戦で1イニング4押し出しの60年振り史上5人目の記録を作る。

2018年オフ、Swallowsに復帰。背番号は53。2019年は45試合に登板、5勝4ホールド、防御率2.98の成績。

日米通算906試合に登板、65勝39敗70セーブ、163ホールド。勝率.631、通算奪三振992、通算防御率3.20。NPBでは823試合連続救援登板(NPB記録)。

23年間のプロ生活、本当にお疲れ様でした。最後にフェンスに登ってファンに挨拶をする姿は、古田敦也氏の引退を思い出しました。きっと、尊敬していたのでしょう。今後は指導者なのか、解説者なのか分かりませんが、個人的には指導者として、Swallowsの投手陣の立て直しに力を貸して欲しいと思っています。本当にありがとうございました。

終わりになりますが、最後まで観戦された皆さま、お疲れ様でした。

次試合の予定

日程 10/27(火)
対戦カード Carp VS Swallows
対戦 22回戦
球場 マツダZoom-Zoomスタジアム
試合開始時間 18:00


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