【F1】Round.09 F1 Tuscan GP DAY 3 – Race Results

【レース概要】

コース概況

天候 晴れ
気温 29.8℃
路面温度 44.8℃
路面状況 ドライ

【レース内容】

「Tuscan GP(トスカーナGP)」と銘打って開催される、Ferrariにとっては1,000レース出場となる記念すべきGrand Prix。イタリア・トスカーナ州、フィレンツェの北30kmほどに位置する、Mugello Circuitでは初のF1 Grand Prix開催となった。

前戦、Italy GPでは混乱のレースをAlphaTauriのPierre Gaslyが制したが、今レースではQ1敗退と、後方からのスタートとなる。フロント・ロウはお馴染みMercedesの面々。その後ろから、Red Bullの2台が追いかける展開が予想される。

All signals black out!!Lewis Hamilton(Mercedes)がスタートで出遅れたため、Valtteri Bottas(Mercedes)が前に出る!そしてこの影響で後方は非常にマシンが密集。するとMax Verstappen(Red Bull)がコースアウト!グラベルから出ることが出来ず早くもRetireとなった。両側からマシンに挟まれたPierre Gasly(AlphaTauri)が行き場所が無くなり、何台かのマシンと接触し、Verstappenと共にコースアウトしたようだ。前戦優勝のGasly、早くもこのレースを終えた。

2周目からSafety Carが導入される波乱の展開に。Verstappenはスタート前から、エンジンの調子が悪く、Idlingの際にStallしそうになると無線でクルーに伝えていた。スタート直後はパワーが出ないのか、次々に他車に抜かれ中段後方にまで順位を下げていたため、多重Crashに巻き込まれた形だ。Kimi Raikkonen(Alfa Romeo)をはじめ、何台かのマシンもこのCrashでマシンにダメージを負い、早々にピットへと向かった。

7周目、レース再開直後にHome straight上でまたも多重Crash発生!!どうやらSafety Carがコースを離れるタイミングで、タイヤを温めるためにWavingしながら加速のタイミングの駆け引きを行っていたところにCrashが発生した模様。このCrashでNicholas Latifi(Williams)、Kevin Magnussen(Haas)、Antonio Giovinazzi(Alfa Romeo)、Carlos Sainz(McLaren)の4台がRetireを余儀なくされた。そしてRed Flagが振られ、レースは中断。生き残った全車はピットへ戻る。

Home straight上のデブリを片付けたら、コース上が綺麗になったところでStanding Start、レースは10周目からの再開となる。

この赤旗中断中に、Esteban Ocon(Renault)が、BrakeのOverheatのため、Retireとなった。残り13台でのRestartとなる。

2度目のスタートが行われる。Hamiltonが良いスタートを切り、Turn 1でアウトからBottasを抜き去る。そして3番手にCharles Leclerc(Ferrari)が浮上!Ferrariの記念すべき1,000レース目で面目躍如なるか?

18周目、Lance Stroll(Racing Point)がLeclercをTurn 1でアウトから仕掛け、Overtake!やはり基本的な速さがFerrariには足りないか。Leclercは4番手に後退。

19周目、今度はDaniel Riccialdo(Renault)がHome straight endでLeclercをアウトからかわす。Leclerc、5番手に後退。

20周目、今度はAlexander Albon(Red Bull)がLeclercをのHome straight endでOvertake!Leclercは6番手まで順位を落とす。21周目にはSergio Perez(Racing Point)が同じくHome straight endでインからovertakeされる。Ferrari、記念すべきレースで良いところを見せたいが、マシンの差は如何ともし難い・・・。

22周目、そのLeclercに対しチームから「Plan Cはどう?」と聞かれ、Leclercは「失うものは何も無いから早く決断してくれ」と返答。タイヤが相当やられているようだ。23周目になるところでピットイン。Hardタイヤへ交換。これで最後まで走りきる作戦か。

26周目、タイヤ交換で最後尾に落ちていたLeclercがRomain Grosjean(Haas)をTurn 1でovertakeし、12番手に浮上。

28周目、Riccialdoがピットイン。SoftからMediumに履き替えてコースへ復帰。そしてLando Norris(McLaren)がPerezを1コーナーでovertakeし、5位に順位を上げた。後方ではRaikkonenもピットインした模様。MediumからHardタイヤに変更。しかし、Raikkonenはピットストップタイムが13秒ほどと大幅にタイムロス。どうやら作業後にトラフィックライトがグリーンに変わらなかったため。

29周目にはPerezがピットイン。タイヤをSoftからMediumに変更し、ピットアウト。またSebastian Vettel(Ferrari)もピットイン。SoftからHardタイヤに履き替えてピットアウト。また、Grosjeanも同じタイミングでピットイン。SoftからHardタイヤに履き替えてピットアウト。

30周目、NorrisとDaniil Kvyat(AlphaTauri)がピットイン。NorrisはSoftからMediumに履き替えてピットアウト。KvyatもSoftからMediumタイヤに履き替えてピットアウト。さらにGeorge Russell(Williams)がピットイン。MediumからHardタイヤに交換してピットアウト。

31周目、Strollがピットイン。SoftタイヤからMediumタイヤに交換してピットアウト。

32周目、Bottasがピットイン。タイヤはMediumからHardへ履き替えてピットアウト。ピットイン前に、無線でBottasが「Hamiltonとは違うタイヤにしてくれ」と要求していたので、HamiltonはSoftかMediumを履くのか。

33周目、Hamiltonがピットイン。MediumからHardへ交換。Bottasの要求は通らず、同じタイヤ、同じ戦略で行くことに。そしてまだタイヤ交換を行っていないAlbonがピットイン。SoftからMediumに履き替えてピットアウト。また、Turn 1手前でNorrisがLeclercをovertakeし、7番手に浮上。

35周目、Turn 1でRaikkonenがGrosjeanをovertakeし、12番手に浮上。

38周目、Kvyatに追い回されていたLeclercがピットイン。HardタイヤからMediumタイヤに履き替えてピットアウト。Hardタイヤのフィーリングが良くなかったか。事実、後ろから追いかけていたKvyatよりLap timeが1秒遅かった。

40周目、Mercedesのピットから両ドライバーに対し、「なるべく縁石を避けて走ってくれ」と、タイヤを労るよう無線での指示。41周目にHamiltonが「縁石避けるとめっちゃ遅いんだけど」と反応すると、チームは「Bottasは縁石に乗りすぎてタイヤをやらかしてるから」と返答。

43周目、Arrabbiata 2(Turn 9)で4位走行中のStrollがコースアウト、タイヤバリアに激しく激突!Sector 2でYellow Flagが振られ、Safety Carが導入された。その直後、Bottasがピットイン。タイヤをHard→Mediumに変更。

各車続々とピットインし、タイヤを交換。その際、Raikkonenがピットレーン進入時に白線をカットした様子が映し出される。何らかのPenaltyが出るものと思われる。なお、Strollは無事なようだが、マシンは大破している。どうやら左リアのタイヤがパンクしてコースアウトしたようだ。Strollは自力でマシンから降り、バイクでピットまで送られていった。

そして45周目、この日2度目のRed Flag、中断。現在、残り12台で、残り13Lapsを全力で走りきるスプリントレースとなった。Hamilton、Bottas、Riccialdo、Albon、Perez、Norris、Kvyat、Leclerc、Russell、Vettel、Raikkonen、Grosjeanの順。

20分ほどの中断を経て、46周目、Safety Carに先導されてレース再開へ。RestartはStanding Startとなる模様。

All signals black out!!今日3回目のStanding Start・・・。Bottasのスタートが悪く、Riccialdoに先行を許す!AlbonもRestartに失敗し、5番手に後退。しかし、Turn 3でPerezを抜き返し4番手に。

47周目、Raikkonenに5秒加算Penalty。先ほどのピットレーン進入時の違反に対するもの。

48周目、Turn 1でBottasがRiccialdoを抜き返し、2番手に浮上。DRSが使えない状態でもMercedesとRenaultの性能差が大きいことが分かる。

51周目、Turn 1でAlbonがRiccialdoをアウトからovertakeし、3番手に浮上!キャリア初の表彰台なるか!?

残り5周を切り、HamiltonとBottasの差が1.5秒のまま、キープされている。

58周目、HamiltonがFastest Lapを記録してそのままFinal Lapへ。前半はそのままPushを続けていたが、Bottasが諦めたので少しペースを緩め、Bottasと約5秒の差を付けて優勝!2位・Bottas、3位には初の表彰台となったAlbonが入った。

2度の赤旗中断を含む2時間以上の長時間のレース、終わってみればいつものMercedesの1-2 Finish。Ferrariの1,000レース出場の記念すべきレースは8位と10位に終わり、何とか両ドライバーがPointを獲得。

また、ここ最近のSafety Carがピットインする際のランプ消灯のタイミングについては、今後議論が起こりそうな予感がする。昔は残り半周でもう消灯してたような記憶があるのだが・・・。最終コーナーでの消灯はいくら何でも遅すぎるだろう。

第9戦を消化して、Constructors PointはMercedesが2位・Red Bullに倍近い点差を付け独走状態。Regulationにより、来季も同様のシーンが繰り返されるのだろう。

2時間20分に及ぶ長時間のレースだったが、最後まで観戦された皆さま、お疲れ様でした。

Race Result

POS. Car No. Driver Team Time Point Remarks
1 44 Lewis Hamilton Mercedes 2:19:35.060 26 Fastest
2 77 Valtteri Bottas Mercedes 2:19:39.940 18  
3 23 Alexander Albon Red Bull 2:19:43.664 15  
4 3 Daniel Riccialdo Renault 2:19:45.477 12  
5 11 Sergio Perez Racing Point 2:19:50.710 10  
6 4 Lando Norris McLaren 2:19:53.943 8  
7 26 Daniil Kvyat AlphaTauri 2:19:56.816 6  
8 16 Charles Leclerc Ferrari 2:20:03.405 4  
9 7 Kimi Raikkonen Alfa Romeo 2:20:04.830 2  
10 5 Sebastian Vettel Ferrari 2:20:05.043 1  
11 63 George Russell Williams 2:20:07.464 0  
12 8 Romain Grosjean Haas 2:20:17.096 0  
Ret 18 Lance Stroll Racing Point 42Laps (Spin off) 0 Retire
Ret 31 Esteban Ocon Renault 7Laps (Brake) 0 Retire
Ret 6 Nicholas Latifi Williams 6Laps (Collision) 0 Retire
Ret 20 Kevin Magnussen Haas 5Laps (Collision) 0 Retire
Ret 99 Antonio Giovinazzi Alfa Romeo 5Laps (Collision) 0 Retire
Ret 55 Carlos Sainz McLaren 5Laps (Collision) 0 Retire
Ret 33 Max Verstappen Red Bull 0Lap (Collision) 0 Retire
Ret 10 Pierre Gasly AlphaTauri 0Lap (Collision) 0 Retire

#7 Kimi Raikkonen:ピットレーン進入時に白線をカットしたため5秒加算ペナルティ。

2020/09/14 08:00 (JST)


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