【燕】スアレス好投も打線が沈黙、初回山田哲人のソロ本塁打のみ (09/11)

試合結果

09月11日(金) 対Giants 15回戦(東京ドーム)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 TOTAL H E
Swallows 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 6 0
Giants 0 0 0 0 1 0 0 1 X 2 7 0
勝投手 中川皓太 (2勝1敗5S)
敗投手 清水昇 (0勝4敗0S)
セーブ デラロサ (1勝0敗11S)
Swallows 山田哲人8号(ソロ) (1回:戸郷)
Giants 坂本勇人15号(ソロ) (8回:清水)

【試合概要】

ゲーム展開

Giantsの先発は、ここまで10試合に登板して7勝3敗、防御率2.52と立派な成績を残している、2年目・弱冠20歳の戸郷翔征。対するSwallowsの先発は2ヶ月ぶりの先発となった今季4試合目の先発のスアレス。両先発で試合開始。

まず1回表。トップバッターの塩見泰隆が詰まった当たりながらもセンター前ヒットで出塁。しかし、続く2番・坂口智隆に2球投げたあと、戸郷が1塁へ鋭い牽制。セーフの判定に原監督がリクエストを要求。その結果、判定はアウトに。塩見、痛い牽制死。さらに坂口三振で2アウトランナー無し。3番・山田哲人。初球の内角のストレートを引っ張った打球はレフトポール直撃のソロホームランで1点を先制する。

2回裏、先発スアレスは1アウト後に、丸佳浩に左中間を破るツーベースヒットを打たれ、1アウト2塁のピンチ。続く中島宏之はレフトフライに打ち取るも、7番・吉川尚輝の当たりはショートの深いところ。エスコバーが追い付いて1塁送球するが間に合わず、2アウト1、3塁とピンチが拡がった。しかし、炭谷銀仁朗をキャッチャーゴロに抑え、無失点で切り抜ける。

4回表、この回先頭の青木宣親。3試合欠場し4試合ぶりのスタメン復帰。1ボールからの2球目を打ち、左中間を抜けるツーベースヒットで出塁。続くエスコバーは見逃し三振に倒れたが、山崎晃大朗が外角高めのストレートにちょこんとバットを出した打球はレフト前へ。1アウト1、3塁と追加点のチャンス。続くバッターはこの日スタメンマスクの井野卓。2球目をセーフティースクイズ。しかし、これがキャッチャーの目の前に転がり、3塁ランナー青木が挟まれてタッチアウト。2アウト1、2塁と変わる。スアレスはピッチャーゴロに倒れ、追加点の絶好のチャンスを逃した。

5回裏、スアレスは先頭の中島を四球で歩かせノーアウト1塁。続く吉川尚が2ボール1ストライクからの4球目、内角のスライダーを叩き、ライト線を破るタイムリーツーベースヒット。ホームへ送球される間に吉川尚は3塁を狙うが、素ヘッドスライディングの際にベースをオーバーランしてタッチアウト。三塁手・村上宗隆、ここは落ち着いていた。その後は炭谷、戸郷を連続で空振り三振に斬って取り、1失点で抑えたが、Giantsに1-1と同点に追い付かれた。

5回、6回とSwallowsは戸郷の前にランナーは出すが得点圏に進めることは出来ず。

6回裏、Giantsはこの回トップバッターの坂本勇人から。坂本はフルカウントからの6球目を三遊間を破るレフト前ヒットで出塁。続く2番・松原聖弥は送りバントの構え。1球目はファウル。2球目、勢いを上手く殺したバントは1塁方向へ。ファースト・坂口がダッシュして捕球。1塁へ送球するが間に合わず、ノーアウト1、2塁のピンチを招く。しかし、3番・亀井善行は1ボール2ストライクから粘って打った6球目をショートゴロに打ち取り、6-6-3のダブルプレー。2アウト3塁と変わった。4番・岡本和真は3ボール1ストライクからの5球目を打ったがサードライナー。何とかピンチをしのいだスアレスはこの回で降板。6回を投げて93球、被安打5、奪三振4、与四球1、失点1(自責点1)の内容。QSを達成し、充分なピッチングだった。

7回表、1アウトから四球2つで1アウト1、2塁とまたも追加点のチャンス。ここでバッターは山田哲人。しかし、3球目を打ってサードゴロ。サードを踏み1塁送球で併殺打に倒れ、チャンスが潰えた。

7回裏はマクガフが登板。四球1つ出すも、後続を断ち無失点で抑える。

8回裏は清水昇が登板。しかし、この回1アウトからトップバッターの坂本勇人に初球のど真ん中ストレートをライトスタンド最前席に運ばれる手痛い一発を浴び、2-1とGiantsに勝ち越し点を許してしまう。続く松原にもセンター前ヒットを浴びるが、続く亀井をセカンドゴロ併殺打に打ち取り、それ以上の追加点は許さなかった。

9回表、Giantsは守護神・デラロサがマウンドへ。先頭の代打・宮本丈が四球で出塁。しかし、続く代打・西浦直亨が送りバント。しかしピッチャー前に転がりデラロサは迷わず2塁へ送球、アウト。1塁へ転送し1塁もアウトと、ダブルプレーで2アウトランナー無しとなる。トップバッターに返って塩見。またもや四球を選び出塁する。盗塁も決めて2アウト2塁と1打同点のチャンスを作るが、最後は坂口がフルカウントから空振り三振に倒れて試合終了。2-1でGiantsが勝利。Swallowsは10カード連続でカード初戦を落とした。

試合感想

先発のスアレスは2ヶ月ぶりの先発登板だったが、安定した投球で6回を1失点に抑えた。やや、終盤はバテていたかなとは思うが、先発としての役割は充分果たしたので良かった。

マクガフは、先頭打者を四球で出したのは良くなかった。結果的に2アウト3塁となっていたので、展開によっては1点は取られていたかもしれない。結果に満足せず、中継ぎとしてより完璧な投球を心がけてもらいたい。

清水昇は、Giantsのキャプテンであり、昨年40本以上のホームランを放った打者に、初球ど真ん中ストレートはさすがにダメだ。擁護しようがない。多少タイミングが遅れても芯に当てる技術を持った打者に対して、無警戒すぎる。キャッチャーが様子見で外角低めを要求している意図を理解して欲しい。

打線は相変わらず、チャンスで打てない。初回、山田哲人のソロホームランのみでは、先発投手が完封、あるいは完封リレーでもしない限り勝てない。

まず、初回の塩見。あの場面、盗塁のサインが出ていたのかどうか。その場合、投手の足のつま先をよく見ろ。右投手の場合、左足のつま先がまっすぐ上に上がったらGoだ。左膝が右足(軸足)隠れるようであれば完璧だ。一方、刺しに来る牽制球の場合、つま先で地面を蹴って身体を反転させるのでつま先が上に上がることはない。その時はベースに戻る。もう一度、走塁コーチに鍛え直してもらってくれ。結果的にはあの牽制死が負けの原因となったわけだから。

4回表、1アウト1、3塁の場面での井野のセーフティースクイズ。セーフティーだろうが何だろうが、スクイズなんだから3塁ランナーを静観さえ無ければ意味が無い。あの場面では1塁と投手の間に転がすのがセオリーだろう。戸郷もそこまでのダッシュはしていなかったので、完全なバントミス。セーフティースクイズではなく、キッチリとスクイズを決めなければダメだ。

7回、1アウト1、2塁の場面。山田哲人は2ボールから無理に打ちに行く必要があったのか。もし打つにしても1、2塁間を狙って欲しかったし、そうすべきコースにボールは来ていた。今ひとつ、昨季から調子が出ないのはこういう所にも現れている気がする。

そして9回表。西浦の送りバント。ピッチャーのド真ん前に転がしてチャンスを潰すのは一番やってはいけないパターン。ただ、西浦に送りバントを命ずるのもどうかとは思うので、あそこはどうせゲッツーになるなら打たせて欲しかったと思う。これは采配の問題。高津監督も追い込まれている証拠だろう。

ここまで25カード目。うち、19カードで初戦を落とし、ここ10カード連続で初戦を落としている。なお、勝ち越したカードは6カードのみ。今年も昨年と特に変わらず、このまま離されていくのかな、と。ただ、解説の江本氏が語っていた、「打順に一貫性がない。何故その打順なのか、役割をハッキリしろ。」との内容にはほぼ同意なので、残り試合は怪我でもない限り(あと休養でもない限り)、ほぼ打順固定で行って良いのではないか。選手も打順が毎日変わると混乱すると思われる。個人的には以下の打順が望ましい。

1右 塩見泰隆
2二 山田哲人
3左 青木宣親
4三 村上宗隆
5中 山崎晃大朗
6遊 エスコバー
7一 坂口智隆
8捕 西田明央(中村悠平が戻るまで)

坂口は1番で使いたいのだが、疲労が蓄積すると良くないので、同じくらいは出塁してくれる塩見を我慢してでもシーズン使い切って欲しい。

淡々と試合が進み淡々と負けてしまったが、最後まで観戦された皆さま、お疲れ様でした。

次試合の予定

日程 09/12(土)
対戦カード Giants VS Swallows
対戦 16回戦
球場 東京ドーム
試合開始時間 18:00

予告先発

Swallows 吉田大喜
Giants 今村信貴


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