【レース概要】
コース概況
天候 | 晴 |
---|---|
気温 | 23℃ |
路面温度 | 41℃ |
路面状況 | ドライ |
【レース内容】
1950年5月13日、ここ英国・Silverstone Circuitで初めてのF1 Grand Prixの決勝レースが開催されてから70年。その70周年記念のGrand Prix、決勝レースが始まろうとしている。
季候も良く雨の心配も無い、天候の急変等によるレースの混乱はなさそうだ。
代役として久しぶりにF1に復帰したNico Hulkenbergが3番グリッドからのスタート。今回がデビューから178戦目(参戦自体は181戦目)ながら、未だに表彰台に上がったことが無い。表彰台未経験ドライバーとして最多参戦となっている。もし、今回表彰台に上がったら、デビューから最も遅く表彰台に上がったドライバーとなる(これまでの最遅記録はCarlos Sainzの101戦)。
ただ、Racing PointはFIAの調査により、ブレーキダクトが模倣品であり、レギュレーション違反であるとの戒告処分を受け、40万ユーロ(約5,000万円)の罰金及び、15ポイントの剥奪処分が課されている。この暗い話題を払拭したいところでもある。
さて、レースであるが、シグナルがオールブラックアウトし、レースはスタート。Max Verstappen(Red Bull)がHulkenbergをかわし3位に浮上。Verstappenはハードタイヤを選択、その他の予選トップ10ドライバーはミディアムタイヤを選択している。
後方ではSebastian Vettel(Ferrari)がスピンし最後尾まで順位を落としている。
7周目以降、ミディアムタイヤ勢が続々とピットインを行う。
12周目、Lewis Hamilton(Mercedes)が無線で、「リアタイアが終わっている」と連絡。どうやらミディアムタイヤの限界が来たようだ。そしてVerstappenが後ろに迫っている。
14周目、まずValtteri Bottas(Mercedes)がピットイン。翌周にHamiltonがピットイン。
17周目、Verstappenの無線「左フロントタイヤをマネジメントしている」。これに対し、チームからの無線「いい仕事だ」と、タイヤを上手くマネジメントしながらレースをしていることが窺える。
20周目、Kevin Magnussen(Haas)がコースアウト後に復帰しようとしたところ、Nicholas Latifi(Williams)と接触。後にMagnussenに5秒加算ペナルティが科される。
23周目、ハードタイヤに交換して10周足らずで、既にタイヤにブリスターが発生している模様。Mercedesのマシンがタイヤには厳しい模様。
26周目、トップを快走していたVerstappenがピットイン。ピットストップタイムは3.2秒。Verstappenは新品のミディアムタイヤに変更。Bottasが19秒後ろを走っていたが、ここでBottasが前に出た。
しかし、すぐにVerstappenがBottasをオーバーテイクしトップに立つ。
30周目、Red Bullチーム無線で「タイヤマネジメントをしなくてもいいよ」と伝える。どうやら2ストップ作戦のようだ。
32周目、VerstappenとBottasが同時にピットイン。その頃、Hamiltonはタイヤの異変についてしきりに無線でチームに伝えている。
38周目、HamiltonとVerstappenの差は約10秒。
41周目、Hamiltonがピットイン。ハードタイヤに交換。
45周目、Hulkenbergが3回目のピットイン。ミディアムタイヤへと交換。そして4番手を走行していたHamiltonがCharles Leclerc(Ferrari)をオーバーテイクし3位に浮上。Verstappen、Bottas、Hamiltonの順位に。
46周目、Magnussenがガレージへ。そのままマシンを降りリタイア。タイヤかパーツのせいでマシンの振動が激しくなりすぎたようだ。
48周目、Mercedesがドライバー2人に無線で伝言。「自由にレースをして良いけど、スペースを守ってクリーンにやってくれ」とのこと。
50周目、HamiltonがBottasをパス!2位に浮上するがトップのVerstappenとは9秒の差。そして残りは僅か2周。
そして52周目、Max Verstappenは2位・Lewis Hamiltonに対し11秒あまりの差をつけてそのままチェッカーフラッグを受け、今季初優勝!そして、Mercedesの連勝を4で止めた。Hamiltonは無線で「今日は僕らの日では無かった」と一言。
F1の70周年記念Grand Prixを制したのはMax Verstappenだった。なお、ファステストラップはLewis Hamiltonが43周目に記録している(1:28.451)。
レースの詳細な結果は以下の通り。
Race Result
POS. | Car No. | Driver | Team | Time | Point | Remarks |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | Max Verstappen | Red Bull | 1:19:41.993 | 25 | |
2 | 44 | Lewis Hamilton | Mercedes | 1:19:53.319 | 19 | Fastest |
3 | 77 | Valtteri Bottas | Mercedes | 1:20:01.314 | 15 | |
4 | 16 | Charles Leclerc | Ferrari | 1:20:11.282 | 12 | |
5 | 23 | Alexander Albon | Red Bull | 1:20:21.139 | 10 | |
6 | 18 | Lance Stroll | Racing Point | 1:20:24.531 | 8 | |
7 | 27 | Nico Hulkenberg | Racing Point | 1:20:37.944 | 6 | |
8 | 31 | Esteban Ocon | Renault | 1:20:46.766 | 4 | |
9 | 4 | Lando Norris | McLaren | 1:20:47.537 | 2 | |
10 | 26 | Daniil Kvyat | AlphaTauri | 1:20:51.662 | 1 | |
11 | 10 | Pierre Gasly | AlphaTauri | 1:20:52.635 | 0 | |
12 | 5 | Sebastian Vettel | Ferrari | 1:20:55.363 | 0 | |
13 | 55 | Carlos Sainz | McLaren | 1:20:56.063 | 0 | |
14 | 3 | Daniel Riccialdo | Renault | +1Lap | 0 | |
15 | 7 | Kimi Raikkonen | Alfa Romeo | +1Lap | 0 | |
16 | 8 | Romain Grosjean | Haas | +1Lap | 0 | |
17 | 99 | Antonio Giovinazzi | Alfa Romeo | +1Lap | 0 | |
18 | 63 | George Russell | Williams | +1Lap | 0 | |
19 | 6 | Nicholas Latifi | Williams | +1Lap | 0 | |
Ret | 20 | Kevin Magnussen | Haas | 43Lap (Tyre) | 0 | Retire |
#20 Kevin Magnussen:コース外からの復帰の際に危険な戻り方をしたため、5秒加算ペナルティ。
2020/08/10 03:00 (JST)