試合結果
J1 第5節 2020.07.18(土)
19:00 キックオフ
試合会場:ノエビアスタジアム神戸
神戸 (5) |
1 | 前半 | 0 | 清水 (0) |
2 | 後半 | 1 | ||
3 | 合計 | 1 |
※チーム名の下の括弧数字は試合終了後の勝点
得点者
神戸 | 清水 | ||
45+2′ | 古橋亨梧 | 75′ | 西澤健太 |
54′ | ドウグラス | ||
65′ | 古橋亨梧 |
【試合概要】
クラブワースト記録である開幕4連敗を喫した清水エスパルス。今節は敵地・ノエビアスタジアム神戸に乗り込んで、連敗脱出を試みる。今節の試合のスターティングメンバーは以下の通り。
FW:カルリーニョス・ジュニオ、ティーラシン・テーンダー、金子翔太
MF:竹内涼、後藤優介、中村慶太
DF:奥井諒、ファンソッコ、ヴァウド、エウシーニョ
GK:梅田透吾
試合はまず3分、左サイドでボールを持った古橋亨梧が縦に走る酒井高徳へスルーパス。酒井が中に折り返したボールに小川慶治朗が突っ込むがここは奥井がしっかりとついてピンチを防ぐ。
前半終了間際、アディショナルタイムに入ってから神戸にCKを与えてしまう。キッカーはイニエスタ。ニアに上げたボールに古橋が合わせ、先制のゴールを許してしまう。清水DFは誰も古橋にプレッシャーを与えていなかった。
53分、自陣でボールを奪った古橋が一気に清水陣内へボールを運ぶ。この時、清水は誰も古橋に追いつけず、大きくスペースを与えてしまっていた。そこへ中央に走り込んできたドウグラスにグラウンダーでパス。ドウグラスはこのボールに脚を伸ばして合わせ、これが清水のゴールへと吸い込まれ神戸が2点目を決める。
62分、金子翔太が敵陣ペナルティエリア外でボールを受け、これを一瞬フリーになった後藤優介にパス!後藤はゴール右隅を狙ってシュートを打ったが枠を捉えることが出来ず。
64分、左サイドで酒井→イニエスタ→酒井とパスの交換をしてペナルティエリア内にボールを運び込むと中央へクロス。フリーのドウグラスがヘディングシュート!これはポストに当たったが、跳ね返ったボールが古橋の前にこぼれ、このボールを古橋が左足を振り抜いて清水のゴール右隅に突き刺す。神戸3点目で勝負あり。
74分、神戸陣内でDFラインでのミスパスを途中出場の西澤健太が奪い取ってそのままシュート。これが神戸ゴールに入り、ようやく1点を返すのが精一杯。
そしてそのまま試合終了。清水は全く良いところなく敗戦し開幕5連敗。この日、最下位・鹿島が勝ったため、単独最下位に転落した。今季は降格がないとは言え、お粗末な試合だった。
まずディフェンスが機能していない。毎試合のようにスタメンが変わるが、サイドバックが内寄りにいるため、敵にボールがわたった時にサイドに大きくスペースが空き、一気に自陣深くまでボールを運ばれる。また、マークが甘く、ゴール前でフリーになる敵選手が多い。誰にでも合わせられる状況を作り出してしまっている。
攻撃においては、ボールの支配率は高めではあるが、中盤でパスを回すだけで敵陣深くに切り込むでも無く、ゴール前で1-2などで崩すでも無いので脅威ではない。チャンスを作れる司令塔がいないのが最大の欠点か。前節までは鈴木唯人がその役を担っていたが、高校を出たばかりのルーキーにその大役は荷が重かったであろう。
プレイスタイルにおけるチームカラーというものが定着しておらず、監督が変わる度にサッカースタイルも変わるので、数年先を見据えた「これが清水のサッカー」というものがまるで見えない。これはフロントの責任であると思っているので、清水のサッカーをどうしたいのか、その為にどう選手を育て、戦術を熟成させていくのか。フロントははっきりとしたビジョンを打ち出して、それを実行できる監督・コーチ陣を招聘すべきだろう。今の状態ではハッキリ言って、勝ち星がないシーズンになるかもしれない。よほど相手の状態が悪くなければ。
と言うわけで最後に辛辣な意見を述べさせてもらったが、それでも応援しているサポーターがいるので、選手達は死に物狂いで頑張ってもらいたい。今ひとつ、敗戦に対して悔しさが感じられない。負けることに慣れてしまったらおしまいだ。次節は勝ち点を取りに全力で戦って欲しい。観戦された皆さま、お疲れ様でした。
次節(第6節)
日程:2020/07/22
試合開始:19:00
相手:鳥栖(駅前不動産スタジアム)