【レース概要】
コース概況
天候 | 晴れ |
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気温 | 28℃ |
路面温度 | 55℃ |
路面状況 | ドライ |
【レース概要】
待ちに待ったF1開幕戦・オーストリアGP。新型コロナウイルスの影響により、今季は欧州のみ全8戦での戦いとなる。その為、シーズン開幕から激しいバトルが予想された。
予選2位のLewis Hamilton(Mercedes)は、予選中にイエローフラッグが出ていたものの、速度を落とさなかった為に3グリッド降格処分を受けており、5番グリッドからのスタートとなった。Mercedes、安泰とはいかなかった。
オールシグナルオフでレースはスタート。序盤から激しいバトルが繰り広げられ、レースの開幕を待ちわびていたドライバー達の熱い気持ちが伝わってくる。
しかし11周目、Max Verstappen(Red Bull)がスローダウン。アンチストール!と無線で叫んでいるようだ。何とかピットインし、作業を終えコースに戻ろうとするがピットアウトできずにストップ。ここでリタイアとなった。どうやら油圧システムのトラブルのようだ。テスト期間中には観られなかったトラブルに見舞われ、大事な初戦を早くも失ってしまった。
18周目にはDaniel Riccialdoがスローダウン。どうやらオーバーヒートした模様。そのままリタイアとなった。
21周目、Romain Grosjean(Haas)がスピンし、グラベルを走行。イエローフラッグが出る。その後、Grosjeanはピットインしタイヤを交換、コースに復帰している。
22周目、Lance Stroll(Racing Point)がピットイン、そのままガレージへ。17周目に無線で「パワーが出ない」と伝えていたが、エンジントラブルのようでそのままリタイアとなった。
25周目、中位を走行中のEsteban Ocon(Renault)がKevin Magnussen(Haas)をオーバーテイク!その後、Magnussenはスピンアウトしそのままリタイアとなった。この影響でセーフティカーが入る。その間に各社続々とピットイン。
31周目にセーフティカーがコースアウトしレース再開。そこでいきなりSebastian Vettel(Ferrari)が3コーナーでCarlos Sainz(McLaren)のインに突っ込み、スピン!
36周目、Romain Grosjean(Haas)に珍しい黒白旗が振られる。どうやら、何度もコースアウトしたことが、非スポーツマン行為とされたようだ。珍しいものを観られてちょっと得した気分。
47周目、Mercedesは無線で「ギアボックスセンサーに異常が出ている。深刻な状況なので、縁石に乗らないように」とのこと。同様の症状はおなじMercedesのPU、ギアボックスを使用するRacing PointのSergio Perezにも出ているようだ。
George Russell(Williams)のスローダウン、Romain Grosjean(Haas)のコースアウトなどで51周目に2度目のセーフティカー導入。ここでも各車一斉にピットイン。タイヤ交換で勝負に出る模様。
55周目、セーフティカーがコースを離れレース再開するも、直後にKimi Raikkonen(Alfa Romeo)のマシンの右フロントタイヤが外れクラッシュ!ホームストレート上でマシンを止め、再びセーフティカーが先導。
60周目にセーフティカーがコースオフしレースが再開される。62周目、Alxander Albon(Red Bull)がLewis Hamilton(Mercedes)をオーバーテイク!しかし、Albonの右リアタイヤがHamiltonの左フロントタイヤに当たり、Albonはスピン!
64周目、5番手を走行していたCharles Leclerc(Ferrari)がLando Norris(McLaren)抜き4番手に浮上。66周目にはLeclercが3番手走行のSergio Perez(Racing Point)を抜き3位に浮上する。また、62周目のAlbonとHamiltonの接触について審議の結果、Hamiltonに5秒加算ペナルティが科された。68周目にはSergio Perez(Racing Point)にも5秒加算ペナルティ。ピットレーンでの速度違反とのこと。
直後、Alxander Albon(Red Bull)がスローダウン、そのままリタイアとなった(完走扱い)。70周目にはDaniil Kvyat(Alpha Tauri)がタイヤのパンクによりリタイア(完走扱い)。Honda勢はPierre Gasly(Alpha Tauri)を残すのみとなった。
Final Lap、Lando Norris(McLaren)が猛然とスパートを掛ける。タイム上はLewis Hamilton(Mercedes)が5秒加算ペナルティを受けているため、非常に僅差だったからだ。上位陣はその他に大きな順位の変動はなく、そのままValtteri Bottas(Mercedes)がPole to Winを飾り、今シーズンの波乱の初戦を制した。2位には健闘したCharles Leclerc(Ferrari)が入る。また、スパートを掛けたNorrisはその結果、1:07.475というFastest Lapを記録し、Hamiltonを抜いて3位に浮上。初の表彰台となった!
以下、レースの結果は以下の通りである。
Race Result
POS. | Car No. | Driver | Team | Time | Point | Remarks |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | Valtteri Bottas | Mercedes | 1:30:55.739 | 25 | |
2 | 16 | Charles Leclerc | Ferrari | 1:30:58.439 | 18 | |
3 | 4 | Lando Norris | McLaren | 1:31:01.230 | 16 | Fastest |
4 | 44 | Lewis Hamilton | Mercedes | 1:31:01.428 | 12 | |
5 | 55 | Carlos Sainz | McLaren | 1:31:04.642 | 10 | |
6 | 11 | Sergio Perez | Racing Point | 1:31:10.831 | 8 | |
7 | 10 | Pierre Gasly | AlphaTauri | 1:31:12.421 | 6 | |
8 | 31 | Esteban Ocon | Renault | 1:31:13.195 | 4 | |
9 | 99 | Antonio Giovinazzi | Alfa Romeo | 1:31:16.885 | 2 | |
10 | 5 | Sebastian Vettel | Ferrari | 1:31:20.284 | 1 | |
11 | 6 | Nicholas Latifi | Williams | 1:31:27.389 | 0 | |
12 | 26 | Daniil Kvyat | AlphaTauri | +4Laps (Puncture) | 0 | |
13 | 23 | Alexander Albon | Red Bull | +4Laps (Power Unit) | 0 | |
Ret | 7 | Kimi Raikkonen | Alfa Romeo | 53Lap (Wheel) | 0 | Retire |
Ret | 63 | George Russell | Williams | 49Lap (Fuel Pressure) | 0 | Retire |
Ret | 8 | Romain Grosjean | Haas | 49Lap (Brake) | 0 | Retire |
Ret | 20 | Kevin Magnussen | Haas | 24Lap (Brake) | 0 | Retire |
Ret | 18 | Lance Stroll | Racing Point | 20Lap (Engine) | 0 | Retire |
Ret | 3 | Daniel Riccialdo | Renault | 17Lap (Overheating) | 0 | Retire |
Ret | 33 | Max Verstappen | Red Bull | 11Lap (Hydraulic system) | 0 | Retire |
※#44 Lewis Hamilton:衝突を引き起こしたとして5秒加算ペナルティ。
※#11 Sergio Perez:ピットレーンでの速度違反により5秒加算ペナルティ。
2020/07/06 12:00 (JST)