初戦のリタイアの原因は両マシンともPUとみられた
Pierre Gaslyがリタイアした原因はパワーユニット(PU)のうち、MGU-H(熱エネルギー回収システム)にあり、今週末のBahrain GPではToro RossoおよびHondaのエンジニアは、彼のマシンのPUのうちこのMGU-Hとターボチャージャー、そしてMGU-Hのトラブルによりダメージを受けていたエンジン(ICE)を交換することを決めた。年間3基までの使用を義務づけられたICEのうち、2戦目にして早くも2基目を使用せざるを得ない状況は深刻だ。また、万全を期すためにBrendon HartleyのPUもMGU-Hとターボチャージャーを交換することとした。ICEは引き続き使用する見込みだ。
ホンダ、2基目のターボとMGU-Hを投入。ガスリーはエンジン交換もトロロッソ・ホンダは、バーレーンGPでアップデート版のターボ&MGU-Hの投入を決断。ガスリーはエンジン交換もすることとなった。Motorsport.com171 Shares2 Users11 Pocketshttps://jp.motorsport.com/f1/news/honda-ice-mguh-tc-change-1021495/
このような状況において、Hartleyは楽観的で、Bahrainでは入賞圏内には入れるのではないかと自信を持って答えている。
残り20戦、特にGaslyはICEに対して慎重な戦いが必要となる。
PUの構成と年間使用数、ペナルティ
F1のPUは以下の6つのコンポーネントから構成されている。
- ICE(エンジン)・・・年間3基
- MGU-K(運動エネルギー回収システム)・・・年間2基
- MGU-H(熱エネルギー回収システム)・・・年間3基
- ES(エナジーストア)・・・年間2基
- TC(ターボチャージャー)・・・年間3基
- CE(コントロールユニット)・・・年間3基
これらのコンポーネントの年間使用数が1基超えた時点で10グリッド降格、さらに同時に他のコンポーネントの使用数も1基超えるごとに5グリッド降格となる。合計15グリッドを超えた場合には最後尾スタートとなり、最後尾スタートが複数出た場合には、ペナルティが発生したマシン順に最後尾につくことになる。