【Swallows】中継ぎ陣が踏ん張り今季神宮初白星(4/4:vs Carp)

4月4日(水) 対 Carp 2回戦(明治神宮野球場)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 TOTAL H E
Carp 0 0 0 0 0 5 0 0 0 5 4 0
Swallows 0 0 0 5 0 1 0 2 X 8 13 1
勝投手 秋吉 (1勝0敗0S)
敗投手 九里 (0勝1敗0S)
セーブ カラシティー (0勝0敗2S)

【本塁打】

Swallows バレンティン2号(3ラン) (4回:高橋昂)
Carp 磯村1号(ソロ) (6回:ハフ)
Carp エルドレッド3号(3ラン) (6回:ハフ)
Carp 松山1号(ソロ) (6回:ハフ)

試合感想

Swallowsの先発は来日初登板のハフ。150km/h近いストレートとカットボール、チェンジアップを駆使する左腕。対するCarpの先発は2年目のサウスポーで昨季は2軍で防御率1.29をマークした期待の若手・高橋昂也。奇しくも左腕対決となったSwallows vs Carpの第2戦である。Swallowsは坂口がライトに入り、ファーストに鵜久森が入った。また、出場選手登録から外れた川端に代わり、サードに西浦というスタメン。

初回は両軍共に2アウトからチャンスを作るもあと1打が出ず両軍無得点。2回以降は両投手が好投し、4回表までは両軍無得点のまま中盤戦に入る。

4回裏、Swallowsの攻撃はこの回先頭の鵜久森がライトへツーベースヒットを放つ。続く廣岡は送りバントを見事に決め1アウト3塁とする。続く中村がレフトへ先制のタイムリーツーベースを放ち、1-0。ハフは見逃し三振に倒れたものの、トップに返って山田が四球で出塁し2アウト1、2塁。ここで、川端の代わりにサードに入った西浦がレフト前へタイムリーヒットを放ち2-0とリードを広げる。さらに3番・バレンティンがカウント1-2からレフトスタンド中段に飛び込む2号3ランホームランで5-0と、一気にこの回5点を加え先発のハフを援護する。

そのハフは5回表まで、主に140km/h代後半の力のあるストレートとカットボール、たまにチェンジアップを交えてCarp打線を無得点に抑えていたが、その間にかなりの球数を放られている。

6回表、Carpの攻撃。5回裏から石原に代わって捕手の守備についたこの回先頭の磯村に対し、ど真ん中に入ったカットボールをレフトスタンド中段に運ばれ1点を返される。続く田中は見逃し三振で1アウト。しかし、菊池にセンター前ヒットを打たれ、続く丸には四球を選ばれ1アウト1、2塁とされると、エルドレッドには外角高めのボール球をライトポール直撃の3号3ランホームランを打たれ、5-4と1点差に詰め寄られる。ハフの球数が100球に近づき、ストレートも140km/h代前半に落ちてきたところでボールを見極められているようだ。さらに松山にも連続アーチを浴び、ついに5-5の同点とされる。ここで小川監督は投手交代を告げ、先日はピリッとしなかった秋吉をマウンドへ。秋吉は後続をビシッと抑えて何とか同点止まりでこの回を終える。

6回裏、先頭バッターの秋吉に代わり、今日は控えに回った代打・山崎がライトへのスリーベースヒットで出塁。続く山田が四球を選びノーアウト1、3塁のチャンス。ここで西浦はまたもセンター前へタイムリーを放ち6-5と勝ち越しに成功!さらにチャンスが続いたが、後続が倒れこの回は1点止まりで終わる。

7回表、秋吉に代わり石山がマウンドへ。そして、代打の山崎がライトに入った。石山は7回、8回をともに3者凡退でパーフェクトに抑えるピッチングでSwallowsの士気を盛り上げる。

8回裏、Carpは4人目のピッチャー・中田廉がマウンドへ。先頭の山田哲人が久しぶりのヒットで出塁すると、西浦が送りバントを見事に決めて1アウト2塁。バレンティンは敬遠され4番・青木と勝負に出る。青木は期待に応えライトへタイムリーツーベースを放ち、7-5とリードを広げる。さらに石山の打順で代打・畠山、サードランナーのバレンティンに代えて代走・上田。ここで中田は畠山への初球に暴投。この間にサードランナーの上田が還り8-5とする。2塁ランナーの青木も3塁に進む。畠山はサードゴロ。青木が本塁に突っ込むも走塁死で2アウト1塁。1塁ランナー畠山に変わって代走・奥村を起用。中田は待たしてもワイルドピッチで2アウト2塁とすると、7回裏に代走→ファーストの守備についた荒木は10球粘って四球を選び2アウト1、2塁とチャンスを作る。Carpは中田廉に代えて、昨季来日し1軍初登板となるアドゥワがマウンドへ。そのアドゥワが暴投で2アウト2、3塁。廣岡は四球を選び2アウト満塁のチャンス。しかし、中村はショートゴロに倒れ、この回は2点止まりで攻撃を終了する。

9回表は石山に変わり新ストッパー・カラシティーがマウンドへ。また、代走の上田がライトへ、山崎がレフトへ守備変更。カラシティーは先頭の松山をライトフライに打ち取り1アウト。続く上水流の当たりはショートへ。これを廣岡がファンブルし、1アウト1塁。続くバッター・美間に変わり代打・安部。この安部に対し外角のストレートで見逃し三振を奪い2アウト。さらに続くバッター・アドゥワに変わり来日3年目のメヒアがバッターボックスへ。カラシティーはメヒアをセンターフライに打ち取りゲームセット。Swallowsは連敗を2で止め、Carpの連勝を4で止めた。川端の代役・西浦が決勝のタイムリーを放つなど2打点と活躍した。

初先発のハフは5回までは緩急と高低差を上手く使いCarp打線を手玉に取っていたが、6回表に突如ピッチングが単調になり捉えられた。直球の球速が若干落ちてきたことに加え、ストレートとカットボールばかり投げるようになり、高低差があまり無くなってしまったのが原因だろう。これは中村のリードの問題で、恐れずにチェンジアップをもう少し、特にエルドレッドには1球でも投げておけば結果は違ったかも知れない。そして続く松山に高めのストレートをライトスタンドに運ばれている。エルドレッドも高めのややボール球のストレートを打たれているので、ここは丁寧に低めをついていく場面。ホームラン以外なら打たれても良かった場面なので、やや力んだのか。この100球を超えた当たりからの制球力に課題を示したが、5失点されたものの先発としては一応の目途は立ったかなと思う。また、中継ぎは石山が非常に調子が良いのだが、使いすぎに注意してもらいたい。その為には、先発はやはり7回まで投げてもらえると助かる。抑えのカラシティーは、まだ制球に難があるものの、球に力があるので、メンタルさえ強気であればこのまま抑え焼くとして1年間任せたい。

打線については、2番に入った西浦がタイムリーを2本打ったほか、送りバントも正確に決めるなど、2番として繋ぎの役を十分にこなしていた。また、神宮に帰ってきた青木はやはり格が違った。大きな声援が沸き、メジャー帰りの風格すら漂っていた。この青木の前にバレンティンがいることで、相手投手は投げにくいだろうと思う。また、ファーストに鵜久森が入ったことで坂口の心理的負担が減るだろう。今日はノーヒットに終わったが、川端がいない間はしばらく坂口は本職の外野手に専念するのでは無いかと思う。リード面で課題を残した中村だがバッティングは今日も2安打1打点と、昨年よりは調子が良さそうなので、もし点を取られてもすぐに取り返してやるぜ!くらいの気持ちでドーンと構えていてくれれば、不動のレギュラー捕手になれるだろう。

明日はSwallowsの先発は神宮で3年振りの白星を狙う館山昌平。怪我明けのため5回までか80球までと言った制限がつくだろうから、早い回から相手投手を攻略したい。対するCarpは昨季12勝5敗とブレイクした3年目の岡田明丈。Carpの盤石のローテーションから2勝できたら、今季Swallowsが戦う上での自信に繋がると思うので、期待したい。


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