【F1:Rd.09】 第9戦 オーストリアGP 決勝

レース概要

オーストリア シュピールベルク レッドブル・サーキット:4.318km(1周)
レース周回:71周(306.452km)
スタート時間:14時(現地時間:日本時間21時)
開始前の天候:晴れ、気温28℃、路面温度48℃、(レース中)降雨確率60%

レース内容

ポール・ポジションは通算2度目、今季2度目のValtteri Bottas(Mercedes)。フロント・ロウにはFerrariのSebastian Vettelが付けている。スタートしてターン1に先に飛び込むのはどちらか。2列目にはKimi Raikkonen(Ferrari)と地元・Red BullのDaniel Riccialdが並ぶ。MercedesのLewis Hamiltonは5グリッド降格処分により8番グリッドからのスタートとなる。

フォーメーションラップは特に何事も無く終了し、各車が各自のグリッドに付いていく。なお、予選最下位のPascal Wehrlein(Sauber)はターボチャージャーを交換したため、ピットスタートとなっている。

レッドシグナルが消灯し、各車一斉にスタート。Bottasが良いスタートを切っているが、Max Verstappen(Red Bull)がクラッシュ!スロー走行しながらピットを目指している。また、Fernando Alonso (McLaren)とDaniil Kvyat(Toro Rosso)もピットインしている。Verstappenにはマシンを止めろという指示が出ているようだ。Alonsoはそのままマシンを降りリタイア。Kvyatはコースに復帰している。

1周目のクラッシュは、まず素晴らしいスタートを切ったAlonsoのマシンにKvyatがぶつかり、反動でAlonsoのマシンがVerstappenのマシンとクラッシュした模様。また、スタート時について審議が行われており、Bottasにフライングの嫌疑がかけられている。

7周目を終えたところで、BottasはVettelに2.5秒以上の差を付けている。その後方2秒弱でRiccialdが走行し、さらに4秒ほど後ろにRaikkonenがいる。5グリッド降格により8番手スタートとなったHamiltonはすでにSergio Perez(Force India)をかわし6番手まで浮上している。

8周目、HamiltonはRomain Grosjean(Haas)をかわし5番手に浮上。その間にBottasはFastest Lapを連発しながらVettelとの差を3.5秒まで広げている。
17番手、18番手スタートのFelipe Massa、Lance StrollのWilliams勢が混乱に乗じて9番手と10番手に浮上している。

11周目、先ほどフライングスタートの嫌疑がかかったBottasだが、リプレイ映像を見る限りフライングではないようだ。

16周目、このあたりから各車ピット戦略が始まっている。
18周目、HamiltonがRaikkonenとの差を1.6秒まで縮めてきた。BottastとVettelの差は逆に5.5秒まで開いている。

20周目以降、Bottasが立て続けにFastest Lapを叩き出しながらVettelとの差を広げている。また、Raikkonenの背後に迫っていたHamiltonは、なかなかRaikkonenを追い抜くには至らず、テール・トゥ・ノーズの状態が続いている。

30周目、HaasのKevin Magnussenがスローダウンし、ピットへ。どうやらギアボックスのトラブルの模様。
31周目、Hamiltonがピットイン。タイヤをウルトラソフトに交換したが、最後まで走りきれるかどうかは微妙。そのまま5番手でコースに復帰。
34周目、3番手走行のRiccialdがピットイン。Riccialdはスーパーソフトタイヤに交換し、これで最後まで走りきる作戦。
35周目、Vettelがピットインし、スーパーソフトタイヤに交換。3番手でコースに復帰している。この段階で、先頭を走るBottasと、2番手走行のRaikkonenはまだピットインしていない。

42周目、ようやくBottasがピットイン。スーパーソフトに交換してRaikkonenの後ろでコースに復帰。BottasはRaikkonenとVettelの間に挟まれた格好となり、RaikkonenはVettelが追い付くのを助けるためにBottasに蓋をする作戦か。
44周目、BottasがあっけなくRaikkonenをパスし、Raikkonenはここでピットイン。スーパーソフトタイヤに交換し、Hamiltonの後ろでコースに復帰した。ピットイン戦略でHamiltonに遅れをとってしまった形になった。
46周目、Carlos Sainz(Toro Rosso)がピットにマシンを入れ、リタイア。どうやらエンジンにトラブルが発生したようだ。

51周目、VettelがFastest Lapを更新。前を走るBottasとの差は4秒ほど。
56周目、VettelがBottasとの差を3秒ほどに縮めてきた。3番手走行のRiccialdも自己ベストを出しながら順位をキープしている。
57周目、ターン1でRaikkonenがミスし、大きくコースオフ。前方のHamiltonとの差が一気に10秒に開いた。
59周目、HamiltonがここでFastest Lapを更新。Hamiltonと、その前を走るRiccialdとの差は2.6秒ほど。RiccialdもそれほどHamiltonから離れていないタイムで走行している。

62周目、BottasとVettelとの差は2.5秒ほどだが、追い抜けるかどうかは難しいところ。また、HamiltonはRiccialdとの差を1.5秒まで詰めてきた。残り10周を切って、上位争いが激しくなってきた。RiccialdとHamiltonはバックマーカーを処理する度に差が開いたり縮まったりしているが、両者共にタイヤがかなり痛んできており、最後まで走りきれるかどうかすら分からなくなってきた。

68周目、レースは残り4周というところでBottasとVettelの差が1秒ほどに縮まる。70周目に、Hamiltonがターン3でRiccialdのアウトから追い抜こうとするが、ここはRiccialdが冷静に対応。
そして71周目、ファイナルラップに入り、VettelはBottasを必死で追いかけ、HamiltonはRiccialdを必死で捉えようと懸命に走行を続けるが、結局どちらもそのままの順位を守り、チェッカーを受けた。

Valtteri Bottas(Mercedes)が第4戦・ロシアGPに次いで今季2勝目、通算2勝目を、ポール・トゥ・ウィンで飾った。また、3位に入った地元・Red BullのDaniel Riccialdが3位表彰台を獲得。これで5戦連続の表彰台となった。また10位に入ったLance Stroll(Williams)は3戦連続のポイント獲得。18歳のルーキーがここに来て勢いを見せている。

最終的なレース結果は以下の通りである。

レース結果

POS. Car No. Driver Team Time Point Remarks
1 77 Valtteri Bottas Mercedes 1:21:48.523 25
2 5 Sebastian Vettel Ferrari +0.658 18
3 3 Daniel Ricciald Red Bull +6.012 15
4 44 Lewis Hamilton Mercedes +7.430 12
5 7 Kimi Raikkonen Ferrari +20.370 10
6 8 Romain Grosjean Haas +1:13.160 8
7 11 Sergio Perez Force India +1Lap 6
8 31 Esteban Ocon Force India +1Lap 4
9 19 Felipe Massa Williams +1Lap 2
10 18 Lance Stroll Williams +1Lap 1
11 30 Jolyon Palmer Renault +1Lap 0
12 2 Stoffel Vandoorne McLaren +1Lap 0
13 27 Nico Hulkenberg Renault +1Lap 0
14 94 Pascal Wehrlein Sauber +1Lap 0
15 9 Marcus Ericsson Sauber +2Laps 0
16 26 Daniil Kvyat Toro Rosso +3Laps 0
Ret 55 Carlos Sainz Toro Rosso Lap 44 0 Engine
Ret 20 Kevin Magnussen Haas Lap 29 0 Gear Box
Ret 14 Fernando Alonso McLaren Lap 1 0 Accident
Ret 33 Max Verstappen Red Bull Lap 0 0 Accident
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