【F1:Rd.08】 第8戦 アゼルバイジャンGP 決勝

レース概要

アゼルバイジャン バクー市街地サーキット:6.003km(1周)
レース周回:51周(306.049km)
スタート時間:17時(現地時間:日本時間22時)
開始前の天候:晴れ、気温27℃、路面温度51℃

レース内容

ポール・ポジションは通算66度目で、Ayrton Sennaを抜き単独2位となったLewis Hamilton(Mercedes)。フロント・ロウには同じMercedesのValtteri Bottas。その後ろにはKimi Raikkonen、Sebastian VettelのFerrari勢が並んでおり、スタートから熱いバトルが繰り広げられることだろう。

Carlos Sainz(Toro Rosso)は3グリッド降格処分により15番グリッドからのスタート、35グリッド降格処分のStoffel Vandooneが18番グリッド、40グリッド降格処分のFernando Alonsoが19番グリッドと、McLaren勢はかなり後方からのスタートとなる。なお、予選未出走のJolyon Palmer(Renault)が最後方20番グリッドからのスタートとなる。

フォーメーションラップでは特に波乱も無く各車、それぞれのグリッド位置につき、スタートを待つ。

レッドランプが消えて、各車一斉にスタートし1コーナーへ。まず、RaikkonenとBottasが接触し、両者大きく出遅れ、特にBottasは右フロントを破損し何とかピットへ戻った。また、後方ではSainzがスピンし、やはりスタートから波乱の状況である。

5周目を終えて、順位はHamilton、Vettel、Sergio Perez(Force India)、Max Verstappen(Red Bull)、Raikkonen、Felipe Massa(Williams)、Esteban Ocon(Force Indeia)、Lance Stroll(Williams)、Daniel Ricciald(Red Bull)、Nico Hulkenberg(Renault)というトップ10となっている。

6周目、Daniel Riccialdが早くもピットイン。昨年と同じ2ストップ作戦で順位の挽回を狙う模様。

9周目、Jolyon Palmerがスローダウンし、ピットへ。そのままスイッチを切り早くもリタイアとなった。同じ頃、13番手走行中のFernando Alonso(McLaren)がMarcus Ericsson(Sauber)をパスし12番手に上がった。

10周目、HamiltonとVettelがお互いにFastest Lapを塗り替えながら、約3.6秒差を保って走行中。
11周目、Daniil Kvyat(Toro Rosso)がコース上でストップ。電気系統のトラブルの模様。

Perez、Verstappen、Raikkonenが激しく争っている。しかし、12周目にVerstappenのエンジンにトラブルが発生し、スローダウン。何とかピットに戻るものの、マシンから降りてリタイアとなってしまった。
なお、Kvyatのマシンの撤去作業に手こずっており、セーフティーカーが導入された。それと同時に、トップ争いのHamiltonとVettelが同時にピットイン。その他、上位勢はこのタイミングでほぼ全車ピットインを行っている。

セーフティーカーは16周目まで先導を行い、17周目からレースが再開された。VettelはPerezに並ばれたものの、何とか2位を死守、しかし、Raikkonenは6番手に順位を落とした。ここで再びセーフティーカーが導入された。レース再開時にRaikkonenのマシンから脱落したパーツ上がコース上に散乱し、マーシャルが撤去作業を行っている。

20周目に再びレース再開。しかし、ここでForce Indiaの2台が接触し、三たびセーフティーカーが導入された。2回目のセーフティーカー導入時にHamiltonが急激にペースを下げ、それによりVettelが追突、フロントウィングにダメージを負った。また、Force India勢のクラッシュにより、飛んできた破片がRaikkonenの右リアタイヤに当たりパンクした模様。波乱続きで、現状どうなっているのかを把握するだけでも大変なレースである。Raikkonenがピットに戻ったときには、右リアタイヤは完全になくなり、フロアにもダメージを負っている模様。Force IndiaのPerezはマシンを降り、リタイア。
コース上には破片がかなり散乱しており、この撤去作業にはかなりの時間を要する模様。ここで赤旗中断。セーフティーカーでは撤去作業が完全に行えないとの判断によるものだ。

ピットでは、HamiltonがVettelに追突された自分のマシンのリアを覗き込み様子を見ている。リプレイでは、前方で急ブレーキを踏まれ追突したVettelがHamiltonのマシンの左側に出て腕を上げて抗議し、Hamiltonのマシンに左側から自らぶつけているように見えた。

赤旗中断中に、Perez、Raikkonenのマシンの修復作業が終わり、どうやらレースに復帰する模様。

24周目、セーフティーカーの先導が終わり、ようやくレース再開。Daniel RiccialdがWilliamsの2台を抜き3位に浮上。現在の順位はHamilton、Vettel、Ricciald、Stroll、Massa、Hulkenberg、Magnussen、Alonso、Sainz、Grosjeanというトップ10。
25周目、MagnussenがMassa、Hulkenbergを一気にかわし5番手に浮上、Hulkenbergは押し出される形となり順位を落とし、Massaはスローダウンしピットへ。この間にAlonsoが7番手まで浮上。その後、Hulkenbergはウォールに当たり右フロントサスペンションを壊し、リタイア。Alonsoが6番手まで浮上した。

30周目、Hamiltonがヘッドレストを手で押さえながら走行しているが、上手く入らない模様。無線ではこのまま走り続けたいと伝えているが、チームからはピットインするよう指示されている。
31周目、先ほどのHamiltonとVettelの追突により、Vettelに10秒加算のペナルティーが与えられた。
32周目、Hamiltonはピットインし、ヘッドレスとを固定する作業を行い、9番手でコースに復帰。Vettelには、チームから今すぐピットインして10秒ペナルティーを消化すればHamiltonの前に出られると伝えている模様。Hamiltonが他のマシンにつかまっている間にVettelが猛然とアタックし、34周目にピットイン。Ferrariの思惑通り、VettelはHamiltonの前でコースに復帰した。これにより、トップにはDaniel Riccialdが、そして2番手にWilliamsのLance Strollが続いている。Strollは弱冠18才のルーキーである。3番手にMagnussen、4番手にOcon、5番手にAlonsoと続いているが、BottasがAlonsoをかわし、さらにVettelがAlonsoの背後に迫っている。

36周目、VettelとHamiltonがAlonsoを一気にかわし、2台による激しいバトルが繰り広げながら、Magnussenを捉え5番手争いに浮上。BottasはOconのパスに手間取ったもののなんとかかわし3番手に浮上するが、2番手のStrollとは13秒差がある。
41周目、VettelがOconの背後に迫ってきた。その頃、Perezがピットイン。なんとかマシンを修復して走行していたものの、ここでリタイアとなった。
43周目、VettelがOconをパスし4番手に浮上、Hamiltonもその後Oconを捉え5番手に浮上。一方、AlonsoはSainzの後ろ9番手を走行しながら、Sainzの背後に迫っている。

46周目、VettelとHamiltonがFastest Lapを塗り替えながらBottasを追いかける。Bottasは2位走行中のStrollとの差を6.5秒まで縮めている。
47周目、Alonsoのマシンのペースが非常に不安定な状態である。残り5周、何とか完走出来れば、今季初ポイント獲得となる状況だ。
48周目、Raikkonenはここでガレージにマシンを入れてリタイア(完走扱い)となった。

51周目、最終ラップに入りトップはRiccialdで、その4.6秒後ろにStroll、Strollの背後にBottas、その1.3秒後ろにVettel、さらに1秒後ろにHamiltonが続き、最後まで予断を許さない状況。しかし、最後の最後でBottasがStrollをかわし2位に浮上、Strollは3位でチェッカーを受けた。Daniel Riccialdはそのままトップでチェッカーを受けて、今季初優勝、3位のStrollは自身初の表彰台となった。Alonsoはなんとかそのまま9位でゴールし、今季初ポイントを獲得した。

確定したレースの結果は以下の通りである。

レース結果

POS. Car No. Driver Team Time Point Remarks
1 3 Daniel Ricciald Red Bull 2:03:55.573 25
2 77 Valtteri Bottas Mercedes +3.904 18
3 18 Lance Stroll Williams +4.009 15
4 5 Sebastian Vettel Ferrari +5.976 12
5 44 Lewis Hamilton Mercedes +6.188 10
6 31 Esteban Ocon Force India +30.298 8
7 20 Kevin Magnussen Haas +41.753 6
8 55 Carlos Sainz Toro Rosso +49.400 4
9 14 Fernando Alonso McLaren +59.551 2
10 94 Pascal Wehrlein Sauber +1:29.093 1
11 9 Marcus Ericsson Sauber +1:31.794 0
12 2 Stoffel Vandoorne McLaren +1:32.160 0
13 8 Romain Grosjean Haas +1Lap 0
14 7 Kimi Raikkonen Ferrari +5Laps 0
Ret 11 Sergio Perez Force India Lap 39 0 Broken Seat
Ret 19 Felipe Massa Williams Lap 25 0 Suspension
Ret 27 Nico Hulkenberg Renault Lap 24 0 Accident
Ret 33 Max Verstappen Red Bull Lap 12 0 Engine
Ret 26 Daniil Kvyat Toro Rosso Lap 9 0 Electric
Ret 30 Jolyon Palmer Renault Lap 7 0 Brake
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