中国GPが開催される上海インターナショナルサーキットは、上空から見ると、上海の「上」の文字をかたどったような特徴的なコース。今年はこの1周5.451kmのコース上で、どんな熱い闘いが繰り広げられるのか。
予選開始直前の天候は曇り、気温21℃、路面温度32℃。風速は2.6m/s、湿度は66%となっており、ドライコンディションでの予選開始となる。
Q1セッションは18分間で行われ、ここで16~20位の5台が決定される。
序盤、SauberのAntonio Giovinazziが1:35.437のタイムをマークする。このタイムをWilliamsのLance Strollが塗り替える。McLaren、Red Bullはそれぞれまだコースインしていない。そして、全体のタイムが小刻みに入れ替わっていく。
HaasのRomain Grosjeanがスピン!タイヤバリアへの衝突は免れたものの、タイヤに大きなダメージを負ってしまう。そして、FerrariのSebastian Vettelが1:33.078のトップタイムをマークする。その後、Lewis Hamilton (Mercedes)、Kimi Raikkonen (Ferrari)、Valtteri Bottas (Mercedes)と、Ferrari勢とMercedes勢でトップタイムを争う状況。
終盤、タイムアタックをようやく開始したRed BullのMax Verstappenが、無線でエンジン音がおかしいと伝え、そのままタイムアタックすることなくピットロードへ。しかし、入り口において抜き打ちの車検を喰らう。タイムアタックができるかどうか微妙な状況に。
そして最後にGiovinazziがホームストレート立ち上がりでスピンしクラッシュ!この影響で、その後やってくるマシンは減速を余儀なくされタイムが伸びず、そのままQ1が終了。
Q1での脱落は以下の5台となった。
Pos. | Name | Team | Time |
---|---|---|---|
16 | Stoffel Vandoorne | McLaren | 1:35.023 |
17 | Romain Grosjean | Haas | 1:35.223 |
18 | Jolyon Palmer | Renault | 1:35.279 |
19 | Max Verstappen | Red Bull | 1:35.433 |
20 | Esteban Ocon | Force India | 1:35.496 |
続いてQ2となるが、終盤のGiovinazziのクラッシュの影響が続き、開始時間が大幅に遅れた。Q2は15分間のタイムトライアルで、11位から15位までの5台を決定する。Q3進出をかけた熱い闘いが繰り広げられた。なお、Q1でクラッシュしたGiovinazziはマシンが大破し走行できないため、タイム無しとなる。
各車、最初のタイムアタックの結果、まずはVettelが1:32.391でトップタイムをマーク。続いて0.15秒差でHamilton、Bottas、Raikkonen、Daniel Ricciald (Red Bull)と続いた。Felipe Massa (Williams)、Lance Stroll (Williams)、Daniil Kvyat (Toro Rosso)、Carlos Sainz (Toro Rosso)、Sergio Perez (Force India)までがトップ10件圏内となっている。
Q2セッションも残り4分を切り、特に11以下のノックアウトゾーンにいる各車は懸命にタイムアタックを行っている。しかし、Fernando Alonso (McLaren)は13番手のタイムに終わり、Q3進出ならず。Q2での脱落は以下の通りとなる。
Pos. | Name | Team | Time |
---|---|---|---|
11 | Carlos Sainz | Toro Rosso | 1:34.150 |
12 | Kevin Magnussen | Haas | 1:34.164 |
13 | Fernando Alonso | McLaren | 1:34.372 |
14 | Marcus Ericsson | Sauber | 1:35.046 |
15 | Antonio Giovinazzi | Sauber | –:– |
さて、最終Q3セッション。ここまで、上位争いはFerrari、MercedesにRed BullのRiccialdがからむ展開。このQ3セッションでは誰がポールポジションを奪取するのか。泣いても笑っても、12分間の闘いで順位が決定される。
まず、序盤はHamilton、Vettel、Bottas、Raikkonenといった順位で進む。暫定のポールタイムはHamiltonの1:31.902。
残り時間3分となり、より激しいタイム争いが繰り広げられるが、Nico Hulkenberg (Renault)はコース上には出ず、タイムアタックを終了した模様。残り9台でポールポジションが争われる。
Hamiltonがさらにタイムを縮め1:31.678とする。Bottasはこのタイムに届かず、VettelはBottasのタイムを僅か0.001秒上回っただけに留まった。この結果、Q3での結果は以下の通りとなった。
Pos. | Name | Team | Time |
---|---|---|---|
1 | Lewis Hamilton | Mercedes | 1:31.678 |
2 | Sebastian Vettel | Ferrari | 1:31.864 |
3 | Valtteri Bottas | Mercedes | 1:31.865 |
4 | Kimi Raikkonen | Ferrari | 1:32.140 |
5 | Daniel Ricciald | Red Bull | 1:33.033 |
6 | Felipe Massa | Williams | 1:33.507 |
7 | Nico Hulkenberg | Renault | 1:33.580 |
8 | Sergio Perez | Force India | 1:33.706 |
9 | Daniil Kvyat | Toro Rosso | 1:33.719 |
10 | Lance Stroll | Williams | 1:34.220 |
これで予選終了。Lewis Hamiltonが通算63回目のポールポジション獲得となった。