アゼルバイジャンGP概要
2017年F1 Grand Prix – Round 8 アゼルバイジャンGP。
昨年から始まったアゼルバイジャンGPは、首都・バクーの市街地を利用した1周6.003kmの市街地サーキット。2006年まで開催されていたサンマリノGPのイモラ・サーキットと同様、反時計回りのコースで、20のコーナーを持ちながら、最高速度380km/hに達する高速区間も有するサーキットである。決勝は51周、306.049kmで争われる。旧市街地を通り抜ける区間は、コース幅も狭く、ミスによりウォールにヒットする可能性も高い。大胆かつ繊細なドライビングが要求される。
Q1セッション
Q1セッションは現地時間17:00(日本時間22:00)より、18分間で争われ、下位5台が予選16位~20位となり脱落するノックアウト方式である。
フリープラクティス3で出火トラブルに見舞われたJolyon Palmerは、予選不出走となり、モノコックの交換も必要とのことで、ピットスタートとなる可能性が高い。
首都・バクーの天候は晴れ、気温27℃、路面温度48℃。風はレースに影響のない程度のもの。
全車、スーパーソフトタイヤを装着。続々とコースインしていくが、Stoffel Vandoorne(McLaren)とMercedes勢の2台はタイミングを遅らせてのコースインとなった。
Force IndiaのEsteban Ocon、Sergio Perezのペースが良いようで、タイムは上位に付けている。
残り時間5分となって、ノックアウトゾーンにはRomain Grosjean(Haas)、Kevin Magnussen(Haas)、Vandoorne、Marcus Ericsson(Sauber)の4台。その上には15番手にPascal Wehrlein(Sauber)、14番手にFernando Alonso (McLaren)がおり、予断を許さない状況である。
Magnussen、Grosjean、Alonso、Wehrleinが激しい順位争いを繰り広げていたが、最後にMagnussenが14番手に上がり、Alonsoは16番手に落ちてQ1脱落となった。最終的なQ1セッションの順位は以下の通り。
POS. | Driver | Team | Time |
---|---|---|---|
16 | Fernando Alonso | McLaren | 1:44.334 |
17 | Romain Grosjean | Haas | 1:44.468 |
18 | Marcus Ericsson | Sauber | 1:44.795 |
19 | Stoffel Vandoorne | McLaren | 1:45.030 |
20 | Jolyon Palmer | Renault | –.– |
Q2セッション
Q2セッションは15分間で争われ、下位5台が予選11位~15位となり脱落するノックアウト方式である。
Q2セッションは次々に全車コースインし、熾烈な順位争いが繰り広げられている。ここでもForce IndeiaのSergio Perezが4番手に付けていて、速さを見せている。
Felipe Massa(Williams)が右リアタイヤをウォールにこすりながら全力でアタックをしている。
残り3分ほどでノックアウトゾーンには、Carlos Sainz(Toro Rosso)、Daniil Kvyat(Toro Rosso)、Magnussen、Nico Hulkenberg(Renault)、Wehrleinがいる。すでにHulkenbergはマシンを降り、Q2敗退が確定。
結局、Q2敗退はこの5台となり、確定した結果は以下の通りである。なお、Sainzは3グリッド降格処分が既に決定している。
POS. | Driver | Team | Time |
---|---|---|---|
11 | Daniil Kvyat | Toro Rosso | 1:43.186 |
12 | Carlos Sainz | Toro Rosso | 1:43.347 |
13 | Kevin Magnussen | Haas | 1:43.796 |
14 | Nico Hulkenberg | Renault | 1:44.267 |
15 | Pascal Wehrlein | Sauber | 1:44.603 |
Q3セッション
Q3セッションは12分間で争われ、上位10グリッドの順位を決定する。
Q3が開始され、最初の計測ラップはタイヤのウォームに充てている模様。なお、WilliamsのLance Strollはかなりコースインを遅らせている模様。
残り5分ほどとなって、Mercedes勢のタイムは1分41秒台に入っている一方、Williamsの2台はまだタイムが出せていない。
残り3分半でDaniel Ricciald(Red Bull)がターン6の立ち上がりでリアがコントロールを失いウォールにヒット、左リアサスペンションを破壊してしまい、Q3セッションは赤旗中断となった。
セッション再開後、残り3分ほどで各車が激しいタイム争いを繰り広げることとなった。残り時間2分を切ったところでHamiltonがBottasを逆転しトップに立ち、Ferrari勢はMercedes勢のタイムに届かず、そのままQ3終了。
ポールポジションはLewis Hamiltonで今季5度目、通算66度目で、Ayrton Senna(Brazil)を抜いて歴代単独2位に浮上した。
フロント・ロウをMercedesが独占し、その後ろにFerrariの2台が並ぶ形となった。
最終的なQ3セッションの順位は以下の通り。
POS. | Driver | Team | Time |
---|---|---|---|
1 | Lewis Hamilton | Mercedes | 1:40.593 |
2 | Valtteri Bottas | Mercedes | 1:41.027 |
3 | Kimi Raikkonen | Ferrari | 1:41.693 |
4 | Sebastian Vettel | Ferrari | 1:41.841 |
5 | Max Verstappen | Red Bull | 1:41.879 |
6 | Sergio Perez | Force India | 1:42.111 |
7 | Esteban Ocon | Force India | 1:42.186 |
8 | Lance Stroll | Williams | 1:42.753 |
9 | Felipe Massa | Williams | 1:42.798 |
10 | Daniel Ricciald | Red Bull | 1:43.414 |