【F1】モナコGP決勝速報:ベッテルが逆転優勝! マクラーレンはダブルリタイアモナコGPの決勝が行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが逆転で優勝を飾った。jp.motorsport.comhttps://jp.motorsport.com/f1/news/f1-モナコgp決勝速報-911653/911653/?s=1
レース概要
モナコ モンテカルロ市街地サーキット:3.337km(1周)
レース周回:78周(260.286km)
スタート時間:14時(現地時間:日本時間21時)
開始前の天候:晴れ、気温26℃、路面温度49℃
レース内容
まず、インディ500への挑戦のため、Fernando Alonsoの代役として出場し、予選9番手だったJenson Button(McLaren)は、今季5基目となるターボチャージャーとMGU-H(熱エネルギー回収システム)を導入したため、合計15グリッド降格のペナルティとなり、最後尾からのスタートとなったため、ピットスタートとなった。また、同じく予選10番手だったStoffel Vandoorne(McLaren)前戦スペインGPでFelipe Massa(Williams)とのクラッシュによるペナルティで3グリッド降格の影響で12番グリッドからのスタートとなった。
なお、Marcus Ericsson(Sauber)はギアボックス交換により5グリッド降格となるが、もともと予選最下位だったため、実質的にはペナルティは無いものとなっった。
フロント・ロウはFerrariが独占。その後ろにValtteri Bottas(Mercedes)とMax Verstappen(Red Bull)が虎視眈々とスタートを狙っている。Lewis Hamilton(Mercedes)はQ2敗退の結果、13番グリッドからのスタートとなり、厳しい戦いが予想された。
フォーメーションラップが滞りなく済み、各車が順次、各自のグリッドにマシンを止めていく。グリーンシグナルからレッドシグナルに代わり、レッドシグナルが消灯して各車が一斉にスタートした。
オープニングラップでは、大きなトラブルは無かった模様。2周目で早くもButtonとPascal Wehrlein(Sauber)がピットストップ。タイヤの交換義務を果たす模様だ。
10周目、上位陣はKimi Raikkonen(Ferrari)、2.2秒差でSebastian Vettel(Ferrari)、その3.6秒後ろにBottas、2.3秒開いてVerstappen、さらに1.9秒後ろにDaniel Ricciald(Red Bull)と続いている。
15周目、少しずつ2番手のVettelが差を詰め、現在は1.5秒ほどの差となっている。また、12番手走行中のHamiltonは、前を走るDaniil Kvyat(Toro Rosso)との差を1秒に詰めている。と、ここで10番手辺りを走行していたNico Hulkenberg(Renault)のマシンから白煙が上がり、オイルがまき散らされていった。そのままマシンを止め、リタイアに。どうやら、Gear Boxトラブルのようだ。Hulkenbergのマシンが止まっている、トンネル入口辺りは19周目まで区間イエローとなった。
26週目に入り、トップを走行するRaikkonenが最後尾を走るButtonに迫ってきた。これから、この狭いサーキットでのバックマーカー処理が始まっていく。Ferrari勢が18番手、19番手を僅差で走行しているWehrlein、Buttonに詰まっている間に、後ろのマシンが迫ってきた。Buttonは最終コーナー手前でFerrari勢にコースを譲り、1コーナーでBottasにコースを譲った。
このバックマーカー処理の結果、RaikkonenはVettelとの差を1.8秒に広げ、VettelとBottasの差が3秒ほどに開いた。
33週目、トップ集団の中ではまずVerstappenがピットイン。Bottasをピット戦略でかわそうという作戦か。ウルトラソフトからスーパーソフトにタイヤを交換し、Carlos Sainz(Toro Rosso)の後ろ6番手でコースに復帰した。続く34週目にBottasがピットイン。Mercedesは件目にの作業でBottasを辛うじてVerstappenの前に出すことに成功した。35週目に、トップ走行中のRaikkonenがピットイン。タイヤを同じようにスーパーソフトに交換し3番手でコースに復帰。しかし、ここで再びバックマーカーにつかまってしまう。その間に、Vettelは実質的なRaikkonenとの差を詰めていく。37週目にVettelはファステストラップを記録している。その後もファステストラップを記録しながら、39週目にようやくピットイン。そして、タイヤ交換を済ませてコースに復帰したとき、Raikkonenの前に立ち、順位が入れ替わった。なお、無線でRaikkonenは不満げな様子の声を上げている。
42週目の時点で、トップ走行中のVettelとRaikkonenとの差は約3.8秒となっている。その後ろに、ピット戦略で3位に立ったDaniel Ricciald、Bottas、Verstappenと続いている。
45週目、ようやくStoffel Vandoorneが1回目のピットイン。タイヤ交換を済ませ、10位でコースに復帰。未だ、ポイント圏内を走行中。McLarenに初ポイントをもたらすことができるだろうか。
46週目、Hamiltonもようやくピットイン。Romain Grosjean(Haas)の前7番手でコースに復帰した。
52週目、ペースの上がらないRaikkonenに対し、3番手走行中のRiccialdが1分15秒台のペースでRaikkonenを追いかけ、4秒弱の差となっている。1周辺り、両者のペースの差は1.5秒ほどと伝えられる。
55周目、10位・Vandoorneと11位・Sergio Perez(Force India)の差が1.5秒ほどに詰まってきた。Vandoorneとしては正念場だ。RaikkonenとRiccialdの差は約2秒にまで縮まってきた。残りはまだ23周あるので、終盤に激しいバトルが見られるかも知れない。
60周目、ターン8でWehrleinのマシンがクラッシュしている国際映像が流される。その間にVerstappenがピットイン。と同時にセーフティカーが導入された。また、Buttonのマシンも止まっている。WehrleinとButtonのマシンが接触した模様。なお、無線でWehrleinの無事が確認されている。セーフティカーの導入により、10秒以上離れていたVettelとRaikkonenの差は無くなってしまった。
65周目、Ericssonのマシンがターン1で止まっており、リタイアした模様。Sauberは2台ともこれでリタイアとなった。
67周目、事故車の処理が終わり、セーフティカーが戻ってレースが再開される。
Ricciald、Bottas、Verstappenの激しいバトルが繰り広げられる中、ポイント圏内10位を走行していたVandoorneのマシンがターン1でストップしてしまった。Perezのマシンに押し出されるような形でガードレールにぶつかったようだ。これで、McLarenは2台ともリタイアとなり、今季初ポイント獲得はお預けとなってしまった。
72周目、PerezとKvyatのマシンが接触。Kvyatのマシンはコース上でストップ。Perezは自力でピットに戻り、その後、マシンの修復を終えてコースに復帰していった。
75周目、VettelはRaikkonenとの差を3.7秒に開いた。その後ろでは相変わらず、Ricciald、Bottas、Verstappenによる激しい3位争いが繰り広げられている。そして、ピットでの修復を終え、最後尾を走行するSergio Perezがファステストラップをマークしている(1:15.017)。
最終ラップ、VettelはRaikkonenとの差を4.6秒にまで広げ、Raikkonenは後ろの3位争いの集団に飲み込まれる形となった。そして、最終ラップは大きなトラブルなど無く、そのままVettelがチェッカーフラッグを受け、2011年以来のモナコGPでの優勝を飾った。今季3勝目、通算45勝目である。2位にはRaikkonenが入り、Ferrariが1-2フィニッシュを飾った。3位にRicciald、4位にBottas、5位にVerstappenが入った。なお、13番手スタートのHamiltonは7位でフィニッシュした。
最終的なレース結果は以下の通り。
レース結果
POS. | Car No. | Driver | Team | Time | Point | Remarks |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | Sebastian Vettel | Ferrari | 1:44:44.340 | 25 | |
2 | 7 | Kimi Raikkonen | Ferrari | +3.145 | 18 | |
3 | 3 | Daniel Ricciald | Red Bull | +3.745 | 15 | |
4 | 77 | Valtteri Bottas | Mercedes | +5.517 | 12 | |
5 | 33 | Max Verstappen | Red Bull | +6.199 | 10 | |
6 | 55 | Carlos Sainz | Toro Rosso | +12.038 | 8 | |
7 | 44 | Lewis Hamilton | Mercedes | +15.801 | 6 | |
8 | 8 | Romain Grosjean | Haas | +18.150 | 4 | |
9 | 19 | Felipe Massa | Williams | +19.445 | 2 | |
10 | 20 | Kevin Magnussen | Haas | +21.443 | 1 | |
11 | 30 | Jolyon Palmer | Renault | +22.737 | 0 | |
12 | 31 | Esteban Ocon | Force India | +23.725 | 0 | |
13 | 11 | Sergio Perez | Force India | +39.089 | 0 | |
Ret | 18 | Lance Stroll | Williams | Lap 71 | 0 | Brake |
Ret | 26 | Daniil Kvyat | Toro Rosso | Lap 71 | 0 | Accident |
Ret | 2 | Stoffel Vandoorne | McLaren | Lap 66 | 0 | Accident |
Ret | 9 | Marcus Ericsson | Sauber | Lap 63 | 0 | Accident |
Ret | 22 | Jenson Button | McLaren | Lap 57 | 0 | Accident |
Ret | 94 | Pascal Wehrlein | Sauber | Lap 57 | 0 | Accident |
Ret | 27 | Nico Hulkenberg | Renault | Lap 15 | 0 | Gear Box |