【F1:Rd.05】 第5戦 スペインGP 決勝

ハミルトン「4度の王者とこれほど純粋なバトルができて心からうれしい」

2017年F1スペインGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは今季2勝目を挙げた。

メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム ルイス・ハミルトン 決勝=1位  最高の週末だった。ロシアでの状態からうまく持ち直したと思う。これほど純粋なバトルができたのは久しぶりのことだからうれしいよ。こういう瞬間のために、僕はレースをしているのであり、レースの世界に入ったんだ。

ハミルトン「4度の王者とこれほど純粋なバトルができて心からうれしい」:メルセデス F1スペインGP日曜

レース概要

スペイン バルセロナ カタルーニャ・サーキット:4.655km(1周)
レース周回:66周(307.104km)
スタート時間:14時(現地時間:日本時間21時)
開始前の天候:晴れ、気温24℃、路面温度43℃

レース内容

まず、レース前にパワーユニットコンポーネントのうち、ES(エナジー・ストア)とCE(コントロール・エレクトロニクス)を投入(今季5個目)したため、Stoffel Vandoorne(McLaren)は合計10グリッド降格ペナルティーを受け、最後尾からのスタートとなっている。

フォーメーションラップは何事も無く始まり、各車が自分のグリッドに次々と付いていく。前戦と違って落ち着いたスタートを迎えられそうである。

レッドランプが消え、各車一斉にスタート。1コーナーでまず、Kimi Raikkonen(Ferrari)とMax Verstappen(Red Bull)が接触しコースオフ!Raikkonenのマシンの左フロントサスペンションが完全に壊れている様子。また、次戦・モナコGPを欠場し、インディ500に挑戦することが決まっているFernando Alonsoも他者と接触しコースオフ、順位を下げている。また、Felipe Massa(Williams)のマシンがクラッシュしたようだ。

Raikkonenはマシンを止め、そのままリタイア。Verstappenは何とかピットに戻ったが、そのままコースに戻ることは無かった。Alonsoは恐らくMassaと接触した模様。Alonsoは11番手にポジションを下げて走行中。Massaはピットに戻りマシンの修復作業に入った。

1周目を終えた時点では、良いスタートを切ったSebastian Vettel(Ferrari)がトップ。以下、Lewis Hamilton(Mercedes)、Valtteri Bottas(Mercedes)、Daniel Ricciald(Red Bull)、Sergio Perez(Force India)、Esteban Ocon(Force India)、Nico Hulkenberg(Renault)、Kevin Magnussen(Haas)、Carlos Sainz(Toro Rosso)となっている。

トップが5周目に入った頃、Massaが最下位でコースに復帰している。

10周目、この時点で10位走行のRomain Grosjean(Haas)に、0.7秒差でAlonsoが迫ってきた。数週はこの状態が続いたが、なかなか抜くまでには至らない。そこで、敢えて予定より早く13周目にピットイン。タイヤを交換してコースに復帰。その後、チームメイトのVandoorneもピットに入っている。

トップを走行していたVettelが15周目にピットイン。3ストップ作戦をとったものと思われる。3番手でコースに復帰したものの、バックマーカーの処理に手間取っており、その間に暫定トップを走行するHamiltonがファステストラップを刻みながら差を広げていく。

19周目、Perezがピットイン。この時点でまだピットインを行っていないのは、Mercedes勢とRicciald、Grosjean、Pascal Wehrlein(Sauber)の5人だけである。このうち、Grosjeanは20周目にピットインした。

22周目、Hamiltonがピットイン。ミディアムタイヤに交換して、Vettelの後方3番手でコースに復帰した。同じタイミングで、Riccialdもピットインし、こちらもミディアムタイヤへと交換している。

Vetttelが、暫定トップを走行中でまだピットインしていないBottasに迫る。しかし、Bottasは決してVettelに抜かせず、Vettelを完全に抑えつけている。その間に、HamiltonがVettelに近づいてきている。

25周目、ようやくVettelがBottasをホームストレートエンドでパス。しかし、後方のHamiltonは3.6秒差まで接近している。26周目、BottasはHamiltonを前に行かせ、翌周にピットイン。Mercedesのチーム戦略がうまく行っているように見える。

30周目、Alonsoが他のマシンより1周2秒ほどラップが遅いのが気がかりで、順位を徐々に下げている。31週目にそのAlonsoがピットイン。ミディアムタイヤに交換しコースへ復帰。

35周目、VandoorneがMassaと接触。コースオフしストップしてしまう。と同時に、VSC(ヴァーチャルセーフティカー)が導入される。

※VSC:各チームにオフィシャルでVSCであることが伝えられ、電光掲示板にもVSCと表示される。この場合、各マシンは決められた範囲の速度で走行しなければならず、セーフティカーが導入されたような感じになるが、各車の間隔はほぼ一定に保たれるのが特徴。セーフティカーを入れるほどでは無いが、コース上に何らかの危険がある場合に導入される。

36周目、Hamiltonがピットイン。新品のソフトタイヤに交換してコースに復帰。そして37周目にVSCが解除され、トップのVettelがピットインする。ミディアムタイヤに交換し、これで最後まで走りきる作戦であると思われる。

39周目、HamiltonがVettelとテール・トゥ・ノーズの状態になる。ミディアムタイヤのVettelはやや苦しいか。

40周目、マシンから白煙を上げ、何とBottasのマシンがストップ。エンジントラブルにより、そのままリタイアとなってしまった。Ferrari、Mercedesともに1台ずつ残っての争いとなってしまった。

43周目、HamiltonがついにVettelをパスする。そしてそのまま差を広げ、Vettelに対し一気に1.7秒の差を付ける。

45周目を過ぎた頃、逆にVettelがペースを上げ、Hamiltonのペースが上がらなくなってきた。ソフトタイヤは摩耗が早いため、もう一度ピットインする必要性がありそうだ。このままだとVettelが有利になっていく。レースは終盤に向かっていくが、最後までトップ争いは分からない。

50周目、1回しかピットインしていないWehrleinは自己ベストを刻みながら7番手を走行中。Sauberにとって初ポイント獲得のチャンスが出てきた。まだポイントを獲得していないMcLarenにとっては厳しい状況で、Alonsoはまだ15番手を走行中だ。

54周目、4位のPerez以下がすべて周回遅れとなる。Alonsoに至っては2周遅れとなってしまった。バックマーカーの処理の結果、HamiltonがVettelとの差をやや広げている。

61周目、AlonsoがMassaをパスし、14番手に上がる。さらに、Lance Stroll(Williams)も抜いて13番手まで順位を上げるが、12番手走行のMarcus Ericsson(Sauber)とは13秒もの差があり、これ以上順位を上げるのは難しそうだ。

63週目に入り、Hamiltonが何とかこのまま最後まで走り切れそうだ。Vettelは差を少し縮めてはいるが、オーバーテイクする圏内までは届いていない。65週目、Hamiltonがなんとファステストラップをマーク。Vettelとの差を土壇場で広げている。また、この周回でMagnussenのマシンのタイヤがパンクしピットに戻る。この為、Alonsoは12番手に順位を上げた。

最終ラップに入ってもHamiltonとVettelのさは縮まらず、そのままHamiltonがポール・トゥ・ウィンを飾り、今季2勝目を挙げた。2位にVettel、3位にはトップから1分10秒ほど遅れてRiccialdが入った。また、SauberのWehrleinが7位に入り、Sauberは今季初ポイント。これにより、今季まだノーポイントのチームはMcLarenだけとなっている。最終的な順位は以下の通り。

レース結果

POS. Car No. Driver Team Time Point Remarks
1 44 Lewis Hamilton Mercedes 1:35:56.497 25
2 5 Sebastian Vettel Ferrari +3.490 18
3 3 Daniel Ricciald Red Bull +1:15.820 15
4 11 Sergio Perez Force India +1Lap 12
5 31 Esteban Ocon Force India +1Lap 10
6 27 Nico Hulkenberg Renault +1Lap 8
7 94 Pascal Wehrlein Sauber +1Lap 6
8 55 Carlos Sainz Toro Rosso +1Lap 4
9 26 Daniil Kvyat Toro Rosso +1Lap 2
10 8 Romain Grosjean Haas +1Lap 1
11 9 Marcus Ericsson Sauber +2Laps 0
12 14 Fernando Alonso McLaren +2Laps 0
13 19 Felipe Massa Williams +2Laps 0
14 20 Kevin Magnussen Haas +2Laps 0
15 30 Jolyon Palmer Renault +2Laps 0
16 18 Lance Stroll Williams +2Laps 0
Ret 77 Valtteri Bottas Mercedes Lap 5 0 Engine
Ret 2 Stoffel Vandoorne McLaren Lap 1 0 Accident
Ret 33 Max Verstappen Red Bull Lap 1 0 Accident
Ret 7 Kimi Raikkonen Ferrari Lap 1 0 Accident

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