スペインGP概要
今季第5戦はヨーロッパラウンド最初のGPとなる、スペインにて行われる。レースの舞台となるバルセロナ・カタルーニャサーキットは全長4.655km、決勝は66周で争われるレースだ。
高速ストレートと多様なコーナーの組み合わせによるこのサーキットは、マシンの総合力がタメされるサーキットであり、シーズン前などには数多くのテストが行われるコースとしても知られる。
Q1セッション
セッション開始前の天候は晴れ、気温26℃、路面温度44℃、風速約3m。
コーナーによってはこの風に影響される箇所もあると思われる。
3回目のフリー走行終盤に、ピットロード上でマシンがストップしてしまったSebastian Vettel(Ferrari)は、エンジンを今季2基目のものに積み替えている。
Q1セッションは18分間で争われ、16~20位を決めるノックアウト方式である。
徐々に各マシンがコースへと入っていき、予選のタイムアタックが始まる。しかし、Vettelは無線の指示により、ゆっくりとピットへ戻っていった。エンジンを積み替えた影響があるのか。このまま予選を続けられるのかどうかも不安な状態である。
しかし、Vettelはすぐにコースに戻り、そのままタイムアタック。1:20.939のタイムでまずはQ1セッションは突破すると思われ、再びピットへと戻った。
すべてのドライバーが1回目のタイムアタックを終えた時点で、ノックアウトゾーンにいるのはRomain Grosjean(Haas)、Lance Stroll(Williams)、Jolyon Palmer(Renault)、Kevin Magnussen(Haas)、Daniil Kvyat(Toro Rosso)となっている。
セッション残り4分を切ったところで、Q2進出を賭けた熱い闘いが始まった。10位以下の順位がめまぐるしく変わっていく。Stoffel Vandoorne(McLaren)はなかなかタイムが伸びず、Q1突破は叶わなかった。最終的に、16位以下でノックアウトされたのは以下の通り。
POS. | Driver | Team | Time |
---|---|---|---|
16 | Marcus Ericsson | Sauber | 1:22.332 |
17 | Jolyon Palmer | Renault | 1:22.401 |
18 | Lance Stroll | Williams | 1:22.411 |
19 | Stoffel Vandoorne | McLaren | 1:22.532 |
20 | Daniil Kvyat | Toro Rosso | 1:22.746 |
Q2セッション
Q2セッションは15分間のタイムアタックで、11~15位を決めるノックアウト方式。
まず最初にタイムを刻んだのはLewis Hamilton(Mercedes)で、1:20.210というタイム。そのあとに続いたのはKimi Raikkonen(Ferrari)で、コンマ4秒ほど届かなかった。
徐々にマシンが増え、コース上が混んできたため、アタックを行うにはタイミングが重要となってきた。全ドライバーがタイムアタックを1回終えた時点では、ノックアウトゾーンにはGrosjean、Felipe Massa(Williams)、Nico Hulkenberg(Renault)、Sergio Perez(Force India)、Pascal Wehrlein(Sauber)がいる。ここから、Q3進出に向けて再びめまぐるしい順位の変動が始まる。
この結果、Q2で脱落したのは以下の通り。なお、Fernando Alonso(McLaren)は、今季初めてQ3進出を果たした。
POS. | Driver | Team | Time |
---|---|---|---|
11 | Kevin Magnussen | Haas | 1:21.329 |
12 | Carlos Sainz | Toro Rosso | 1:21.371 |
13 | Nico Hulkenberg | Renault | 1:21.397 |
14 | Romain Grosjean | Haas | 1:21.517 |
15 | Pascal Wehrlein | Sauber | 1:21.803 |
Q3セッション
Q3セッションは12分間のタイムアタックで争われ、ポールポジションから10番手までを決定する。MercedesとFerrariの牙城を崩すドライバーは出てくるのかどうか、期待される。
セッション序盤は、Hamiltonが1:19.149で暫定ポールポジションとなっている。その後、しばらくコース上にマシンが1台も走っていない状況があったが、残り4分を切って各車続々とコースイン、熾烈なトップ10争いが始まった。
しかし、暫定ポールのHamiltonのタイムを破るマシンは出て来なかった。また、Alonsoが今季予選最高位の7番手に付けた。最終的なQ3の順位は以下の通り。
POS. | Driver | Team | Time |
---|---|---|---|
1 | Lewis Hamilton | Mercedes | 1:19.149 |
2 | Sebastian Vettel | Ferrari | 1:19.200 |
3 | Valtteri Bottas | Mercedes | 1:19.373 |
4 | Sebastian Vettel | Ferrari | 1:19.439 |
5 | Max Verstappen | Red Bull | 1:19.706 |
6 | Daniel Ricciald | Red Bull | 1:20.175 |
7 | Fernando Alonso | McLaren | 1:21.048 |
8 | Sergio Perez | Force India | 1:21.070 |
9 | Felipe Massa | Williams | 1:21.232 |
10 | Esteban Ocon | Force India | 1:21.272 |