レース概要
ロシア ソチ・オートドローム:5.848km(1周)
レース周回:53周
スタート時間:15時(現地時間:日本時間24時)
開始前の天候:晴れ、気温26℃、路面温度40℃
レース内容
まず、前戦・バーレーンGPでWilliamsのLance Strollとクラッシュした影響で、Carlos Sainzが3グリッド降格処分により14番グリッドからのスタート。また、今季5基目のパワーユニット交換をしたStoffel Vandoorne(McLaren)が15グリッド降格処分で最終グリッドからのスタートとなった。
2008年フランスGP以来のフロント・ロウを独占したFerrariのSebastian Vettel、Kimi Raikkonenは、上手くスタートを切って後ろのMercedes勢を押さえ込めるかどうか。逆に、Mercedes勢はこのFerrari勢の1-2体制を切り崩すことができるかどうかが、スタートのポイントか。
各車、特に問題なくフォーメーションラップへと向かう。そして、それぞれのグリッドにつき始めた頃、何とFernando Alonso(McLaren)がマシンをピットロード入口に止め、マシンを降りてしまった!マシンに何らかのトラブルが発生した模様。これにより,フォーメーションラップをやり直し、レース周回は52周で争われることとなり、スタートを迎えることなく、Alonsoはリタイアとなってしまった。
2度目のフォーメーションラップは何事もなく終わり、各車がグリッドに着く。そして、シグナルが消え、各車一斉にスタート!Raikkonenが出遅れ、Valtteri Bottas(Mercedes)が好スタートを切り、Ferrariの2台を交わして先頭に立つ。また、Strollが後方でスピン。さらに後方ではRomain Grosjean(Haas)とJolyon Palmer(Renault)がクラッシュし共にリタイア。そして早くもセーフティーカーが導入された。
4周目にセーフティーカーがいなくなると、Bottasは2番手以下を引き離しにかかる。5周目に、Daniel Ricciald(Red Bull)のマシンにトラブル発生。ブレーキに問題が生じた模様で、ピットにゆるゆると戻っていく。しかし、そのままガレージに入れられ、リタイアとなる。
9周目、Stoffel Vandoorne(McLaren)に、2コーナーでの走行ルール違反により5秒のペナルティーが科される。同様に10周目、Kevin Magnussen(Haas)にも5秒のペナルティーが科された。Vandoorneは14位、Magnussenは10位を走行中。
20周を過ぎ、各車ピットインでタイヤ交換に入る。トップ争いの中では28周目、まず先頭のBottasがピットイン。タイヤをスーパーソフトに替え4番手でコース復帰。次に、Raikkonenがピットに向かう。タイヤをスーパーソフトに交換しコースに復帰。続いてRaikkonenを追いかけていたHamiltonがピットイン。暫定トップのVettelはまだピットインの気配を見せていない。
35周目、ようやくVettelがピットイン。スーパーソフトにタイヤを交換しコースに復帰するものの、タイヤ交換にややもたつき、Bottasの後方4.5秒の2番手となる。現時点でのトップ10圏内の順位は、Bottas、Vettel、Raikkonen、Hamilton、Max Verstappen(Red Bull)、Nico Hulkenberg(Renault)、Felipe Massa(Williams)、Sergio Perez(Force India)、Esteban Ocon(Force India)、Carlos Sainz(Toro Rosso)となっている。ただし、6位走行中のHulkenbergはまだピットインを行っていない状態。
40周目、VettelがBottasを追い上げ、その差が2秒を切ってきた。41周目、Hulkenbergがようやくピットイン。9番手でコースに復帰。
BottasとVettelはともにバックマーカーを処理しながら走行、その差1.5秒ほどに縮まっている。ここでMassaは2度目のピットインでタイヤをusedウルトラソフトに交換し、9番手でコースに復帰。タイヤに何かトラブルが発生したのだろうか。
49周目、Vettelが全体のファステストラップを更新しながら、Bottasとの差を1秒まで縮めてきた。レース終盤にバトルが見られるかも知れないタイム差となってきた。
しかし、ファイナルラップになってBottasとVettelの間にバックマーカーが入り、その差が開く。Bottas初優勝の瞬間が近づいてきた。
そしてそのままBottasがトップでチェッカーを受ける。2位にVettel。3位はRaikkonenとなった。Bottasは嬉しいF1初優勝!最後、Vettelの猛追を見事にかわしての優勝で、F1にまた新たなヒーローが誕生した。最終的な順位は以下の通り。
POS. | Car No. | Driver | Team | Time | Point | Remarks |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | Valtteri Bottas | Mercedes | 1:28:08.743 | 25 | |
2 | 5 | Sebastian Vettel | Ferrari | +0.617 | 18 | |
3 | 7 | Kimi Raikkonen | Ferrari | +11.000 | 15 | |
4 | 44 | Lewis Hamilton | Mercedes | +36.320 | 12 | |
5 | 33 | Max Verstappen | Red Bull | +1:00.416 | 10 | |
6 | 11 | Sergio Perez | Force India | +1:26:788 | 8 | |
7 | 31 | Esteban Ocon | Force India | +1:35.004 | 6 | |
8 | 27 | Nico Hulkenberg | Renault | +1:36.188 | 4 | |
9 | 19 | Felipe Massa | Williams | +1Lap | 2 | |
10 | 55 | Carlos Sainz | Toro Rosso | +1Lap | 1 | |
11 | 18 | Lance Stroll | Williams | +1Lap | 0 | |
12 | 26 | Daniil Kvyat | Toro Rosso | +1Lap | 0 | |
13 | 20 | Kevin Magnussen | Haas | +1Lap | 0 | |
14 | 2 | Stoffel Vandoorne | McLaren | +1Lap | 0 | |
15 | 9 | Marcus Ericsson | Sauber | +1Lap | 0 | |
16 | 94 | Pascal Wehrlein | Sauber | +2Laps | 0 | |
Ret | 3 | Daniel Ricciald | Red Bull | Lap 5 | 0 | Brake |
Ret | 30 | Jolyon Palmer | Renault | Lap 1 | 0 | Accident |
Ret | 8 | Romain Grosjean | Haas | Lap 1 | 0 | Accident |
DNS | 14 | Fernando Alonso | McLaren | Lap 0 | 0 | Do Not Start |